ゲウム
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原産地
日本・東アジア北部・千島列島・カムチャツカ半島・アラスカ・南北アメリカ・ヨーロッパ
科
バラ科
高さ
25~100cm(種類による)
花期
4~8月(種類による)
形態
多年草
別名等
(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
水やり
土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
【補足】真夏は腰水にするとよい。
肥料
3月下旬~6月上旬と、9月下旬~10月下旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。
【補足】多肥にすると根腐れしやすい。
植え替え
2月下旬~4月下旬か、9月下旬~11月上旬。
【補足】1~2年に一度行う。
整姿
花後すぐ、花茎を基部から切り、結実させない。
繁殖
【株分け】3月か、10月上旬~11月中旬。
【タネまき】3月中旬~4月下旬か、9月下旬~10月下旬(寒地以外では秋まきする)。
耐暑性
とても弱い。
耐寒性
とても強い(-30℃)。
解説
- 「ゲウム」とは、この仲間の属名である。葉の形がダイコンの葉に似るため、「ダイコンソウ」の名で知られる。いくつか種類があり、花色は、黄色や橙色、赤色などがある。八重咲き種もある。
- この仲間は日本にも自生するが、一般に出回るのは、赤橙色の花を咲かせるベニバナダイコンソウを始めとする、外国産の原種から作られた品種である。
- 日本に自生するゲウムの一種、チングルマは、草のように見えるが、じつは木(小低木)である。花後、白っぽい毛玉のような果実ができ、それが稚児車(風車の一種)に似るというので、チゴグルマ→チングルマと呼ばれるようになったらしい。なお、チングルマは現在、ゲウム属ではなく、シーベルシア属に分類する向きもある。
- ダイコンソウの仲間のタネには、かぎ針状の突起がある。これで動物の毛にくっ付き、タネを遠くまで運んでもらうらしい。
注意点・病害虫
- 多年草とはいえ、主に寒冷地の高山に自生する植物で、暖地では夏に枯れやすい。寒地以外の地域では、一年草扱いが無難。
- ハダニに注意。
各種の和名・異名
- オオダイコンソウ/大大根草(アレッピクム)
- ミヤマダイコンソウ/深山大根草(カルサエフォリウム変種ニッポニクム)
- ボリシー(異名)/ベニバナダイコンソウ/紅花大根草(いずれもコクシネウム)
- ダイコンソウ/大根草(ジャポニクム)
- コダイコンソウ/小大根草(ジャポニクム変種イヨアヌム)
- チリダイコンソウ(チロエンセ)
- ジャポニクム/シーベルシア・ペンタペタラ(いずれも異名)/チングルマ/稚児車(いずれもペンタペタルム)
- カラフトダイコンソウ/樺太大根草(マクロフィルム変種サハリネンセ)
- イワダイコンソウ/岩大根草(モンタヌム)
- フウリンダイコンソウ/風鈴大根草(リバレ)
(※データ:大阪市基準)