ヒメリュウキンカ
イメージ
原産地
ヨーロッパ~西アジア・北アフリカ・シベリア
科
キンポウゲ科
高さ
5~20cm
花期
2~5月
形態
秋植え球根
別名等
フィカリア・ベルナ(学名)/ラヌンクルス・フィカリア(異名)/姫立金花/姫竜金花/レッサーセランダイン/パイルワート
日照
10月上旬~5月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(花後すぐ~葉が枯れるまでは50%遮光)。
休眠期は、涼しい日陰。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、乾き気味に管理。
【補足】花に水をかけない。生育期は湿り気を好むが、休眠期に過湿になると腐る。
肥料
11月と、花後すぐに、固形肥料の置き肥、加えて、花後すぐ~葉が枯れるまで、7~10日に一度、1500~2000倍に薄めた、ごく薄い液肥を施す。
植え替え
7月中旬~10月上旬(酷暑期は避けたほうがよい)。
【補足】2年に一度行う。
整姿
特に無し。
繁殖
【根分け】7~9月(太い塊根を取り外し、上下を間違えないよう植え付ける)。
【タネまき】採ってすぐにまく(発芽は翌春)。
耐暑性
わりと強いが、地上部が無いので存在を忘れない。
耐寒性
とても強いが、防寒する。
解説
- 秋植え球根のラナンキュラスの仲間で、春に、橙~黄~白色、緑色などをした花を次々に咲かせる。八重咲き種もある。
- 園芸品種が多くある。濃橙色花を咲かせるアカガネヒメリュウキンカ、二重咲きのオトメヒメリュウキンカ、八重咲きヒメリュウキンカ、乳白色花を咲かせる「アルブス」などいろいろ。
- キンポウゲ科植物なので、花弁に見えるのはガクである。表面に、シルクのような美しい光沢を持つ。
- 葉の色は、緑色と、カラス葉(黒っぽい銅色葉)がある。緑葉種は、葉にさまざまな模様が入ることが多い。花が終わっても、葉の美しさを楽しめる。
- 地下に肥大した塊根を持ち、これを分ければ簡単に殖やせる。
- タネまきが容易。自分で採ったタネから、新しい品種を作り出すのも面白い。なお、八重咲き種はタネができない。
注意点・病害虫
- 晩春に地上部が枯れて休眠する。カラカラに乾かすと本当に枯れかねないので、涼しい日陰に置き、ごく控えめに水やりを続ける。秋になると発芽し、少し葉のある状態で越冬する。
- アブラムシが付くことがある。ウイルス病を媒介される前に駆除する。
余談
- 本州~九州に自生するリュウキンカや、北海道~東北に自生するエゾノリュウキンカは、名前と草姿が似るだけで、ヒメリュウキンカとは全く別の植物である。いずれも湿地性で、ヒメリュウキンカより大きく、初夏~夏に開花する。水切れと夏の高温に弱く、暖地では育てにくい。
(※データ:大阪市基準)