ハハコグサ
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原産地
日本(沖縄除く)・朝鮮半島・東南アジア・インド
科
キク科
高さ
10~40cm
花期
4~6月
形態
秋まき一年草
別名等
グナファリウム・アフィネ(学名)/母子草/ゴギョウ/オギョウ/御形/ホウコグサ/ホオコグサ
チチコグサ/父子草(ジャポニクム)
タチチチコグサ/立父子草/チチコグサモドキ/父子草擬/ホソバチチコグサモドキ/細葉父子草擬(いずれもプルプレウム)
チチコグサモドキ/父子草擬(プルプレウム変種スパツラツム)
日照
9月下旬~6月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
肥料
秋の元肥のみ(もともと雑草なので、多肥にしない)。
植え替え
2月上旬~3月下旬か、9月中旬~11月中旬。
整姿
雑草化するので放任しない。
繁殖
【タネまき】9~10月(普通は、採ってすぐにまく)。
耐暑性
弱い。
耐寒性
強い。
解説
- 春の七草の一つ「ゴギョウ(御形)」である。典型的な雑草だが、楚々とした風情があり、草もの盆栽などに用いられる。
- 茎葉が綿毛で覆われ、白っぽく見える。黄色い小花(総苞)もよく見ると可愛らしく、たくさん寄せ植えすると、案外、見映えがする。
- 秋にタネから発芽し、翌年の春に開花、結実後に枯れる。(そのような草本を、「越年草」と呼ぶ。)普通は夏を越さないが、秋まで生き残ることもある。
- 同属のチチコグサは、総苞が黄褐色で、茎葉も緑色が強い。こちらは多年草で、食用にも観賞用にもしない。他に、タチチチコグサやウラジロチチコグサ、チチコグサモドキ、などの仲間があるが、全て一年草である。いずれも、北アメリカからの帰化植物。
注意点・病害虫
- アブラムシが付くことがある。
余談
- 春の七草なので、若い葉をゆでて食用にできる。苦味があるため、ゆでてから水にさらす。その他、ハーブティーにも。
- 石川県以北に自生する近縁種のヤマハハコは、やや大型の多年草で、草丈40cmくらいになる。花期は8~9月。和名こそ似ているが、ハハコグサとは別属の植物。
- 濃紅色の花を咲かせる近縁種のエゾノチチコグサ(学名…アンテナリア・ディオイカ)の雌株が、「キャットフット」という名前で出回ることがある。
(※データ:大阪市基準)