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素人園芸解説 -私はこう育てる-

カシノキラン

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原産地

日本(千葉以南)・済州島・台湾

ラン科

高さ

3~10cm

花期

6~9月

形態

多年草(着生植物)

別名等

ガストロキルス・ジャポニクス(学名)/サッコラビウム・ジャポニクム(異名)/樫木蘭


モミラン/樅蘭(トラマヌス)
マツラン/松蘭/ベニカヤラン/紅榧蘭(いずれもマツラン)(※学名と和名が同一)
ホシナシベニカヤラン/星無紅榧蘭(マツラン品種エプンクタツス)

日照

4月上旬~11月上旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50~70%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(着生している株は、全体が乾けば与える)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5~9月に、二週間に一度、1500~2000倍に薄めた液肥を施す。

植え替え

4月上旬~5月上旬。

【補足】腐った根は取り除き、生きた根は切らない。着生させた株の場合、植え替えの必要はほとんど無い。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(茎の途中からもよく根が出るので、適当な場所で切る)。

耐暑性

強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

最低5℃を保つとよい。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. ごく小型の野生ランで、同じ属(ガストロキルス属)にモミランなどがある。暖地に自生し、名前の通り、カシなどの常緑樹に着生している。生育は遅い。
  2. 花はとても小さく、葉の下でひっそりと咲くので、気付きにくい。香りは無い。
  3. 基本的に丈夫で、一度、栽培環境になじめば、放任気味でも勝手に育つ。

注意点・病害虫

  1. 茎が下垂するので、鉢植えにするより、ヘゴ板などに下向きに着生させたほうがよく育つ。

(※データ:大阪市基準)