いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ミズヒキ

イメージ

原産地

日本・朝鮮半島・中国~ヒマラヤ

タデ科

高さ

30~80cm

花期

8~11月

形態

宿根草

別名等

アンテノロン・フィリフォルメ(学名)/ペルシカリア・バージニアナ/ポリゴヌム・フィリフォルメ(いずれも異名)/水引/ミズヒキグサ/水引草/金線草/ハチノジグサ


シンミズヒキ/新水引(ネオ-フィリフォルメ)
ギンミズヒキ/銀水引(フィリフォルメの白花種)

日照

西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

4月、6月、10月に、少量の固形肥料を置き肥。

植え替え

3月上旬~4月上旬か、花後すぐ。

【補足】鉢植えは1~3年、地植えは4~5年に一度行う。

整姿

6月までに、1~2回摘芯しておくと、草丈を低く抑えられる。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【挿し芽・根伏せ】6月上旬~7月上旬か、9月。

【タネまき】9~11月(採ってすぐにまくが、発芽は翌春)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

強い。

解説

  1. 一般的なのは、ゴショミズヒキと呼ばれる種類。秋、長い花穂に小さな花をたくさんつける。花をよく見ると、上半分が紅く、下半分が白い。そのため、紅白の水引に例え、この名が付けられた。
  2. ただし、紅白に色付いている部分は、花弁ではなくガクである。(花弁は無い。)白花種もあり、ギンミズヒキと呼ばれる。
  3. 若い葉に、黒っぽいV字形の斑紋が入ることが多い。「ペインターズ・パレット」のような、美しい斑入り葉の品種もある。なお、斑入りの品種は花付きが悪い。

注意点・病害虫

  1. こぼれダネでよく殖える。雑草化に注意。

余談

  1. 茶花として知られ、切り花に最適だが、節の近くで切ると水をあげにくいので注意。
  2. 黄色の花を付けるキンミズヒキは、まったくの別種(バラ科アグリモニア属)の植物である。ここで取り上げているミズヒキとは全く似ていない。タネにかぎ針状の突起があり、動物の毛などにくっ付きやすい。

(※データ:大阪市基準)