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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ニワゼキショウ

イメージ

原産地

北アメリカ~南アメリカ

アヤメ科

高さ

5~30cm(種類による)

花期

4~6月

形態

一年草または宿根草

別名等

シシリンキウム・ロスラツム(学名)/シシリンキウム・アトランティクム(異名)/庭石菖/ハナゼキショウ/花石菖


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

【一年草種】10月中旬~6月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

【多年草種】戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。


【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

4月と、11月に、少量の固形肥料を置き肥(多肥にする必要はない)。

植え替え

【多年草種】3月上旬~4月上旬、花後すぐ、9月中旬~10月中旬のいずれか。

【補足】2年に一度行う。深植えは禁物。

整姿

下葉が枯れやすいので、まめに取り除く。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(多年草種のみ可能。あまり細かく分けない)。

【タネまき】9~11月(結実率・発芽率ともに高いので、採りまきしておくとよい)。

耐暑性

わりと強い。

【一年草種】弱い。

耐寒性

とても強いが、地上部は枯れ込む。

解説

  1. この仲間は北アメリカからの帰化植物で、いろんな種類があるが、どれも姿が似通っており、区別しにくい。最も一般的なのは、淡青紫~桃色の小花を咲かせる「ニワゼキショウ」と「オオニワゼキショウ」である。いずれも一年草で、明治中期に観賞用として導入されたらしい。和名の由来は、葉がセキショウに似ることから。
  2. 花は一日限りだが、次々に開花する。白花種もある。
  3. 最近は、黄色系の花を咲かせるカリフォルニクムやストリアツム、マクロフィルム、花の大きいベルムなど、さまざまな多年草種が導入されている。斑入り葉の品種もある。
  4. 多年草種はニワゼキショウよりやや大型で、暑さを嫌う傾向がある。また、多年草とはいえ寿命はそれほど長くない模様。

注意点・病害虫

  1. よく結実し、タネが採れる。殖やすには好都合だが、雑草化に注意。

各種の和名・異名

  1. ベルム(アイダホエンセの異名)
  2. オオニワゼキショウ/大庭石菖(イリディフォリウム)
  3. ブラキプス(異名)/ゴールデンアイドグラス(いずれもカリフォルニクム)
  4. アングスティフォリウム/ベルムディアナ(いずれも異名)/ルリニワゼキショウ/瑠璃庭石菖/アイイロニワゼキショウ/藍色庭石菖(いずれもグラミノイデス)
  5. ヒトフサニワゼキショウ(マクロナツム)

(※データ:大阪市基準)