ケマンソウ
イメージ
原産地
中国北部・朝鮮半島
科
ケシ科(またはエンゴサク科・ケマンソウ科)
高さ
20~80cm
花期
4~6月
形態
宿根草
別名等
ディセントラ・スペクタビリス(学名)/ランプロカプノス・スペクタビリス(異名)/華鬘草/ケマンボタン/華鬘牡丹/タイツリソウ/鯛釣草/ヨウラクボタン/瓔珞牡丹/フジボタン/藤牡丹/ブリーディングハート/ダッチマンズブリーチ
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
西日を避けた戸外の直射日光下(花後すぐ~9月下旬は50%遮光)。
【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
【補足】暖地では夏に地上部が枯れ込むが、水やりは続ける。
肥料
3月下旬~6月上旬と、10月下旬~11月下旬に、固形肥料の置き肥、または、10~14日に一度の液肥(地植えなら、秋の元肥のみで十分)。
植え替え
2月上旬~3月上旬か、9月下旬~12月上旬(晩秋に行うとよい)。
【補足】鉢植えは1~2年に一度、地植えは3~5年に一度行う。
整姿
大株ほど枯れやすいので、適度に植え替え・株分けを行う。株元をマルチングし、地温の上昇から守る。
繁殖
【株分け・根伏せ・根挿し】植え替えと同時期。
【タネまき】採ってすぐにまく。
耐暑性
わりと強いが、地上部が枯れやすい。
耐寒性
とても強い(-30℃)が、防寒する。
【補足】高温にあわせない。
解説
- 「高山植物の女王」として知られるコマクサの仲間である。コマクサはきわめて暑さに弱く、非常に育てにくいが、このケマンソウの仲間は比較的栽培しやすい。
- 別名「タイツリソウ」と呼ばれる通り、たくさんのタイが釣られているような花姿である。花色は、紅花種と白花種があり、白花種はやや小型。葉がライム色の品種「ゴールドハート」もある。最近はコマクサとの交配種も登場している。
- 北アメリカ原産のハナケマンソウやヒメケマンソウも同様に育てられる。このうち、ハナケマンソウには、紅花の「ラグジュリアント」、白花の「オーロラ」などの品種がある。
注意点・病害虫
- 鉢植えは、7号以上の、やや大きめの鉢を用いる。地植えも可能だが、根がゴボウのように太く、長く伸びるので、植え付け場所は深めに耕す。落葉樹の下が適する。
- 株元に日光が当たると、根が蒸れて腐ることがあるので、マルチングしておくとよい。
- 暖地では、晩春~初夏に地上部が枯れ、早くに休眠してしまう。夏遅くまで葉を残させることができれば翌春の生育が良いので、夏越し中は、できる限り涼しく過ごさせる。
- 危険な有毒植物である。誤って口にすると命に関わる。
余談
- 切り花に最適。水は毎日換える。
各種の和名・異名
- ヒメケマンソウ/姫華鬘草(エクシミア)
- キバナツルケマン/黄花蔓華鬘(スカンデンス)
- アメリカコマクサ/ハナケマンソウ/花華鬘草/ウインドブリーディングハート(いずれもフォルモサ)
- コマクサ/駒草(ペレグリナ)
(※データ:大阪市基準)