いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ワレモコウ

イメージ

原産地

日本(沖縄除く)・シベリア~ヨーロッパ・樺太・中国・朝鮮半島

バラ科

高さ

15~100cm

花期

7~11月

形態

宿根草

別名等

サンギソルバ・オフィシナリス(学名)/吾亦紅/吾木香/我毛紅/我毛香/地楡/グレートバーネット


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

3月、6月、10月に、固形肥料の置き肥(多肥にすると、病虫害にあいやすい)。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、花後すぐ~12月上旬(春のほうがよい)。

【補足】鉢植えは1~2年、地植えは3年に一度行う。

整姿

夏の水切れを嫌うので、株元をマルチングする。高性種の草丈を低く押さえたければ、7月までに一度刈り込み、腋芽を出させる。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月中旬~5月下旬か、9月下旬~10月下旬(採ってすぐにまくとよい)。

耐暑性

強い。

耐寒性

とても強い(-30℃)。

解説

  1. 夏の終わり頃に、濃赤紫色の小さな花を付ける。花弁を持たず派手さは無いが、秋空に映える渋い魅力がある。斑入り葉の品種もある。
  2. 済州島原産のタンナワレモコウ(ヒメワレモコウ)は、ワレモコウの矮性変種である。とても小型で、草丈は20cm程度。鉢植え向き。
  3. 同じ仲間に、紅色の細長い花穂を出すカライトソウ、白花で、やはり花穂が細長いナガボノシロワレモコウ、ワレモコウに似て白花のトウチソウなどがあり、ワレモコウと同様に育てられる。これらは、やや寒地性~高山性の性質を持つが、耐暑性はそれほど弱くない。いずれも、山野草として人気がある。

注意点・病害虫

  1. この仲間はいずれも、うどんこ病とハダニが大敵。

余談

  1. 茶花として知られるが、花粉が散るので注意。延命剤を使うと花が長持ちする。ドライフラワーにも適する。
  2. ワレモコウの別名「地楡」は、生薬としての名前である。根を止血剤に用いるらしい。

各種の和名・異名

  1. シロバナトウウチソウ/白花唐打草(アルビフロラ)
  2. ナンブトウウチソウ/南部唐打草(オブツサ)
  3. カナディアンバーネット(カナデンシス)
  4. タカネトウチソウ/高嶺唐打草(スティプラタ)
  5. コバナノワレモコウ/小花吾亦紅(テヌイフォリア)
  6. ナガボノシロワレモコウ/長穂吾亦紅(テヌイフォリア変種アルバ)
  7. カライトソウ/唐糸草(ハクサネンシス)

(※データ:大阪市基準)