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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アメリカフヨウ

イメージ

原産地

北アメリカ南東部

アオイ科

高さ

40~200cm(品種による)

花期

7~10月

形態

宿根草または落葉半低木

別名等

ヒビスクス・モスケウトス(学名)/クサフヨウ/草芙蓉/ローズマロウ/コモンローズマロウ/スワンプローズマロウ


ソコベニアオイ/底紅葵(ムタビリス)

日照

戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

4~10月に、固形肥料の置き肥。

【補足】肥料切れすると、花が小さくなったり、開花しなくなったりする。

植え替え

4月上旬~5月中旬。

【補足】2~3年に一度行う。移植を好まないので、太い根をなるべく傷つけない。

整姿

春に摘芯し、枝数を増やしておく。タネができやすいので、花がらはまめに摘み取る。晩秋に茎葉が枯れたら、地際までばっさりと切り戻しておく。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】4月下旬~6月上旬か、9月。(春にまくとよい。種皮に傷をつけ、一晩水に浸けてからまく。発芽適温が25℃とかなり高いので、早まきしない。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く(0℃前後)、寒地では室内へ。

解説

  1. ハイビスカスと同属の植物。こちらは宿根草または半低木として扱う。なお、「アメリカフヨウ」という名は、原種モスケウトスを中心に交配された、華やかな園芸品種群の総称である。
  2. 花色は白~桃~紅色。白地で花の中心が赤い、日の丸のような二色咲きもある。
  3. 非常に大きな花を咲かせることで知られ、時に、直径30cm近くにも達する。一日限りの花ながら、次々に開花し、長く楽しめる。
  4. 人気品種の「タイタンビカス」は、モミジアオイとの交雑種で、葉に切れ込みが入るのが特徴。両親の長所を併せ持ち、耐暑性・耐寒性があり、丈夫。草丈はアメリカフヨウより高く、条件が良いと3mにも達する。地植え向き。

注意点・病害虫

  1. 大型の植物なので地植えがよいが、鉢植えでも栽培できる。8号以上の大鉢に一株植える。もう少し小さな鉢でも大丈夫だが、草丈は低く、花は小さくなり、おまけに水切れしやすい。
  2. アオイ科植物なので、よくハマキムシが付く。オルトラン粒剤を株元に散布すれば、簡単に予防・駆除できる。

(※データ:大阪市基準)