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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アガパンサス

イメージ

原産地

南アフリカ南東部

ムラサキクンシラン科(またはネギ科・ヒガンバナ科・ユリ科)

高さ

30~150cm(種類による)

花期

5~9月

形態

多年草または宿根草

別名等

アガパンツス(属名)


ムラサキクンシラン/紫君子蘭/百子蓮/アフリカンリリー(いずれもアフリカヌス)
オリエンタリス(異名)/コモンアガパンサス(いずれもプラエコックス亜種オリエンタリス)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

2月、4月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月中旬、花後すぐ、9月下旬~11月上旬のいずれか。

【補足】鉢植えは2~3年、地植えは4~6年に一度行う。

整姿

花が終わったら花茎を切り、結実させない。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(あまり細かく分けない)。

【タネまき】採ってすぐにまく(種類によるが、開花まで3~6年かかる)。

耐暑性

強い。

耐寒性

【常緑性種】やや弱く(-5℃)、寒地では室内へ。

【落葉性種】わりと強い(-8~-15℃)。

解説

  1. 「アカパンサス」と呼ぶ人がいるが、正しくは「ア『ガ』パンサス」である。暑い夏に青紫~白花をたくさん咲かせる、涼しげな植物。花色は、青紫と白の他、淡青色もある。丈夫で育てやすく、特別な管理をしなくてもよく開花する。
  2. 主な種類は、常緑性のアフリカヌスや、落葉性のカンパヌラツス、プラエコックスなど。花が下向きに咲くイナペルツスも春植え球根として出回る。
  3. 近年、品種改良が進んでいるようで、草丈が30~50cm程度の矮性種も見かける。鉢植えに向く。矮性種の中には、葉に斑が入る品種もある。

注意点・病害虫

  1. 常緑性の種類を寒地で地植えすると、冬に葉が枯れる。根は地下で生きており、春になると芽吹くが、できれば寒地では鉢植えにする。寒地での地植えには、落葉性の種類のほうが適する。
  2. 葉幅の細い種類ほど耐寒性が強いらしい。葉幅の広いアフリカヌスは半耐寒性。

(※データ:大阪市基準)