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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アジュガ

イメージ

原産地

ヨーロッパ~コーカサス地方

シソ科

高さ

3~30cm

花期

4~6月

形態

多年草

別名等

アジュガ・レプタンス(学名)/ビューグル/西洋キランソウ/西洋ジュウニヒトエ/ツルジュウニヒトエ/カーペットビューグル/カーペンターズハーブ


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

3月、5月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月下旬か、9月下旬~11月上旬(暖地では秋、寒地では春がよい)。

【補足】鉢植えは1~3年、地植えは3~5年に一度行う。

整姿

蒸れるもとなので、枯れた下葉をまめに取る。

繁殖

【子株採取】3~6月、9~11月。

【株分け】植え替えと同時期。

【挿し芽】5~6月か、9月(花のない子芽を清潔な土に挿し、根を出させる)。

耐暑性

やや弱く、強光と乾燥、蒸れに注意。

耐寒性

とても強い(-30℃)が、防寒しないと傷む。

解説

  1. この仲間は日本にも自生するが、園芸上「アジュガ」というと、ヨーロッパ原産のレプタンスを指す。青紫色の花がとても美しく、群生させると見事。
  2. 桃花種や白花種、斑入り葉の園芸品種などもある。斑入りの品種は、若い葉が赤みを帯びる。普通種に比べると、やや性質が弱く、花が咲きにくい。
  3. 日本にも同属のキランソウが自生しており、「ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)」という妙な別名を持つ。また、オウギカズラやニシキゴロモ、白花を咲かせるジュウニヒトエなども、日本に自生するアジュガの仲間である。なお、ジュウニキランソウは、名前の通り、ジュウニヒトエとキランソウの種間雑種。

注意点・病害虫

  1. ランナーを伸ばし、勝手に広がるので、グラウンドカバーに適する。ただ、暖地では生育が鈍く、旺盛に広がることはない。
  2. 多年草とはいえ短命。放っておくと、花後に消えるので、結実させないよう注意。
  3. アブラムシ、ネコブセンチュウに注意。

余談

  1. ハーブとしては、「ビューグル」の名で呼ばれる。止血薬として用いるらしい。カーペンターズハーブ(「大工の薬草」の意)の別名は、そこからきている。

各種の和名・異名

  1. ヒイラギソウ(インシサ)
  2. ニシキゴロモ(エゾエンシス)
  3. ツクバキンモンソウ(エゾエンシス変種ツクバナ)
  4. ツルカコソウ(シコタネンシス)
  5. ケブカツルカコソウ(シコタネンシス品種ヒルスタ)
  6. オウギカズラ(ジャポニカ)
  7. カイジンドウ(シリアタ変種ビロシオール)
  8. キランソウ/金瘡小草/ジゴクノカマノフタ(いずれもデクンベンス)
  9. ジュウニヒトエ/十二単(ニッポネンシス)
  10. メタリカ(異名)/ピラミッドビューグル(いずれもピラミダリス)
  11. ジュウニキランソウ(ミクスタ)

(※データ:大阪市基準)