タチアオイ
イメージ
原産地
地中海沿岸西部~中央アジア・中国・シベリア
科
アオイ科
高さ
80~250cm
花期
6~9月
形態
一~二年草または多年草
別名等
アルセア・ロゼア(学名)/アルタエア・ロゼア(異名)/立葵/ホリホック/ホリーホック/ホーリーホック
クロタチアオイ/黒立葵(ロゼア「ニグラ」)
日照
戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
水やり
土の表面が乾けば与える(葉が大きいので、水切れしやすい)。
肥料
4月、7月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
3月中旬~4月中旬か、9月下旬~10月下旬。
【補足】2~3年に一度行う。直根性で移植を嫌うため、できるだけ根を傷つけない。
整姿
花後すぐ、1/3~1/2に切り戻しておく。風で倒れるようなら、支柱を立てて固定する。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期(あまり一般的でない)。
【タネまき】3月上旬~5月下旬か、9月上旬~10月下旬。
(発芽適温が20~25℃とやや高いため、早春にまく場合は、室内で加温する。発芽まで二~三週間ほどかかるので、乾かさないよう注意。春まきなら翌年開花するが、秋まきだと翌々年になることがある。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても強い(-30℃)。
解説
- 一般には「ホリホック」の名前で知られる。品種によって、一~二年草扱いと多年草扱いに分かれる。
- 一重~八重咲き、万重咲きまである。最近は、花の豪華な万重咲きが人気のようである。なお、こぼれダネで殖えた株は、たいてい一重咲きになる。
- ハーブの一種であるマーシュマロウも、同属の植物である。根茎を薬用に用いる。お菓子の「マシュマロ」は、かつて、マーシュマロウの根茎から作られていたため、この名がある。こちらは湿地を好むので、乾燥しない場所に植える。別ページで解説済み。
注意点・病害虫
- 一~二年草タイプの品種はもちろん、多年草タイプの品種も、あまり寿命が長くない。数年おきにタネで更新したほうが無難。
- とても草丈が高く、地植えに向く。鉢植えなら、10号程度の大鉢に植えたい。
- タネまきで簡単に殖やせるが、春まきすると開花は翌年の初夏になり、秋まきだと翌々年の初夏になる。「サマーカーニバル」のような一年草扱いの品種は、タネまき後、最初に迎えた初夏から咲き始める。
- 連作を好まない。植えっ放しにすると生育不良になり、やがて消滅する。大切な株なら、数年おきに植え替える。直根性なので、やや移植を嫌うが、地植え株の掘り上げは可能である。
- ハマキムシが付きやすいので注意。オルトランを株元に散布しておくとよい。
(※データ:大阪市基準)