ジギタリス
イメージ
原産地
ヨーロッパ中部~南部・北アフリカ・アジア中西部
科
オオバコ科(またはゴマノハグサ科)
高さ
50~200cm(種類による)
花期
5~8月
形態
多年草または一~二年草
別名等
ジギタリス・プルプレア(学名)/キツネノテブクロ/狐の手袋/コモンフォックスグローブ/パープルフォックスグローブ/レディースグローブ
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
3月上旬~5月上旬と、9月下旬~11月中旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
植え替え
3月上旬~4月中旬か、9月下旬~11月中旬。
整姿
花が終わったら花茎を切り戻せば、再び開花することがある。(切るのは花の付いていた部分のみで、葉のある部分を残す。)二番花が終わったら花茎を付け根から切り、休ませる。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期(あまり一般的でない)。
【タネまき】3月下旬~7月上旬か、9月上旬~10月下旬。(好光性のため、覆土は薄く。秋まきすると、開花が翌々年になりやすい。)
耐暑性
やや弱い。
耐寒性
強い(-7~-15℃)。
解説
- 花の形から、「フォックスグローブ」の名で親しまれる。いろんな種類があるが、一般的なのは、原種プルプレア系の園芸品種群である。近年は、他の原種との交配種も増えてきた。花色がとても豊富。
- プルプレア以外の原種は、グランディフローラ、タプシ、ドゥビア、パルビフローラ、ラナタなどがある。メルトネンシスはグランディフローラとプルプレアの交雑種。
- プルプレア系の改良品種に「フォクシー」という系統があり、これは秋にタネをまけば翌春に開花する、完全な一年草タイプである。
- 近縁のイソプレクシスとの属間交配種ジギプレクシスは、「ハイブリッド・ジギタリス」と総称される。タネができにくいため花期が長い。
注意点・病害虫
- この仲間は多年草だが、寿命が短いうえ、暑さに弱いため、二年草扱いされることが多い。耐寒性は強い。
- ただし、「ハイブリッド・ジギタリス」は耐暑性が強い半面、半耐寒性になっている。また、二年草ではなく、完全な多年草である。
- ジギタリスに限らず二年草というものは、ある程度苗が大きく育った状態で冬の寒さに当たらないと、花が咲かない。従って、春にタネをまき、苗のまま夏越しさせて、翌春に開花させる。秋まきしたい場合は、まだ残暑が残る9月始めにまけば、翌春開花することがある。(ただし、暖地限定。)
- 株が若いうちは比較的耐暑性があり、暖地でも、タネからの栽培が容易である。
- アブラムシに注意。
- 有名な有毒植物で、死亡例もある。(毒成分は強心作用のあるジギトキシン。)間違っても口にしてはならない。葉の雰囲気が、かつて健康野菜とされたコンフリーに似るため、ごくまれに、誤って食べる人がいるらしい。なお、コンフリーは現在、肝機能障害の恐れを指摘され、健康野菜ではなくなっている。
各種の和名・異名
- イソフィレクシス・カナリエンシス(カナリエンシスの異名)
- アンビグア(異名)/イエローフォックスグローブ(いずれもグランディフローラ)
- ケジギタリス/グリーシャンフォックスグローブ(いずれもラナタ)
- エリオスタキア(ルテアの異名)
(※データ:大阪市基準)