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素人園芸解説 -私はこう育てる-

エリゲロン・カルビンスキアヌス

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原産地

北アメリカ西部・メキシコ・パナマ・ベネズエラ

キク科

高さ

5~40cm

花期

4~7月

形態

多年草

別名等

エリゲロン・カルビンスキアヌス(学名)/エリゲロン・ムクロナツス(異名)/洋種アズマギク/無窮菊/ゲンペイコギク/源平小菊/ゲンペイヨメナ/源平嫁菜/ペラペラヨメナ/メキシコヒナギク/ペラペラヒメジョオン/スパニッシュデージー


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

3月、5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥(多肥にするとはびこる)。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月下旬~11月上旬。

整姿

茎が地面を這って広がるので、伸び過ぎれば適宜切り戻す。梅雨入り前に刈り込み、蒸れを防ぐ。花がらをこまめに摘み取り、結実させない。

繁殖

【挿し芽】4~6月か、9月。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月中旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

強い。

耐寒性

やや弱く(-5℃)、寒地では防寒する。

解説

  1. 「エリゲロン」という名は、山野草として知られるアズマギクや、雑草のハルジョオン、ヒメジョオンなどの属名である。この仲間は寒さに強い(-30℃)半面、暑さを嫌う種類が多いが、このカルビンスキアヌスは耐暑性に優れ、丈夫で育てやすい。ただし耐寒性は今ひとつ。
  2. 花の色は、最初は白く、次第に紅色を帯びる。紅白の花が同時に咲いているように見えるため、「源平小菊」の和名を持つ。(源氏の旗は白、平家の旗は赤だったため。)
  3. 茎がほふくするので、グラウンドカバーにも最適。他の雑草を押さえ込む効果が強い。
  4. 同属のスペシオススは、淡青紫色の端正な花を咲かせる種類。北アメリカ北西部原産で、きわめて寒さに強く、園芸品種が多い。なお、普通は、単に「エリゲロン」というと、このスペシオススを指すらしい。育て方は同じ。

注意点・病害虫

  1. 繁殖力が非常に強い。花壇などに植えるときは、常に監視しないとはびこる。こぼれダネでも殖える。

各種の和名・異名

  1. ヒメジョオン/姫紫苑(アンヌース)
  2. キバナアズマギク/黄花東菊(オーレウス)
  3. ヒメキバナアズマギク/姫黄花東菊(クリソプシディス)
  4. アズマギク/東菊(ツンベルギー亜種ツンベルギー)
  5. ミヤマアズマギク/深山東菊(ツンベルギー亜種グラブラツス)
  6. アポイアズマギク(ツンベルギー亜種グラブラツス変種アングスティフォリウス)
  7. ジョウシュウアズマギク/上州東菊(ツンベルギー亜種ヘテロトリクス)
  8. ハルジョオン/春紫苑(フィラデルフィクス)
  9. ミヤマノギク/深山野菊(ミヤベアヌス)

(※データ:大阪市基準)