いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

フキ

イメージ

原産地

日本・中国・朝鮮半島

キク科

高さ

20~50cm

花期

3~5月

形態

宿根草

別名等

ペタシテス・ジャポニクス(学名)/蕗/ミズブキ
フキノトウ(花茎の名)


アキタブキ/秋田蕗(ジャポニクス変種ギガンテウス)
ウィンターヘリオトロープ(フラグランス)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(葉が大きいので、水切れは厳禁)。

肥料

4月、6月、10月に、固形肥料の置き肥(多肥にしない)。

植え替え

花後すぐか、9月上旬~12月上旬(秋に行うとよい)。

【補足】植え替えを好まないので、なるべく根を傷付けない。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】9月(あまり細かく分けない)。

耐暑性

強い。

耐寒性

とても強い(-30℃)。

解説

  1. この植物の花茎が、春の山菜でおなじみの「フキノトウ」である。もちろん、葉柄も食用になる。
  2. 雌雄異株である。雄株の花は黄色っぽく、雌株の花は白い。
  3. 北海道や東北に生える「秋田フキ」は、フキの変種で、古くから秋田の地方野菜となっている。ときに高さ2m、葉の直径1.5mにも達する超大型種である。この秋田フキを温暖地で栽培すると、草丈の低い小さなフキになってしまうという。
  4. 地植えすると、地下茎でよく殖える。冬は地上部が枯れるが、グラウンドカバーにも使える。

注意点・病害虫

  1. 葉が大きいため、強い風に当て放題にすると、葉柄が折れることがある。
  2. やや砂質で、やせ気味の土でよく育つ。
  3. ウイルス病に弱く、数年間栽培していると、葉にモザイク模様が入ったり、萎縮したりする。罹病株は生育が悪くなるので処分する。

余談

  1. フキノトウは2月上旬~3月上旬頃、葉柄は5~6月頃が収穫適期である。
  2. フキの葉柄を甘く似たものが、アンゼリカ(セイヨウトウキ)の代用品として、洋菓子の飾りに使われることがある。アンゼリカはセリ科の植物なので、独特の芳香を持つが、代用品にはこの香りがないので注意が必要。

(※データ:大阪市基準)