いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハマギク

イメージ

原産地

日本(青森~茨城の太平洋岸)

キク科

高さ

30~100cm

花期

9~11月

形態

多年草または落葉半低木

別名等

【ハマギク】ニッポナンセムム・ニッポニクム(学名)/クリサンセムム・ニッポニクム(異名)/浜菊/フキアゲギク/吹上菊


クリサンセムム・エゾエンセ(異名)/コハマギク/小浜菊/(いずれもデンドランセマ・アルクティクム亜種マエカワルム)

日照

戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。

肥料

3月、5月、11月に、固形肥料の置き肥(多肥は避ける)。

植え替え

3月上旬~5月上旬。

【補足】1~2年に一度行う。

整姿

5月頃に摘芯し、草丈を低く抑えておく。

繁殖

【挿し芽】5月上旬~7月上旬か、9月。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月上旬~5月下旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

強いが、極寒地では防寒する。

解説

  1. 学名から分かるように、日本特産種である。マーガレットを大きくしたような白い花が愛らしい。
  2. 株が古くなると茎が木質化し、半低木状になる。そうなったら挿し芽などで株を更新し、若返らせる。
  3. 名前の通り、典型的な海浜植物で、潮風に強い。

注意点・病害虫

  1. 冬は、葉がかなり枯れこむが、東北まで自生しており、寒さには強い。反面、耐暑性はやや劣るので、暖地では、夏のみ遮光下で育てる。
  2. 短日植物なので、夜間に光を当てないようにする。

余談

  1. よく似たコハマギクは別属の植物だが、ハマギクと同じような場所に自生しており、育て方も同じ。ハマギクより小型で、草丈は10~50cm(地表を這い広がるため、実際は20cm以下)。
  2. ヨーロッパ原産のキハマギクも、ハマギクとは別属(ブプサルムム属)の植物である。ハマギクよりひと回り小さめの黄色い花を咲かせる。耐寒性は強い(-30℃)が、耐暑性は弱い。

(※データ:大阪市基準)