いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハマユウ

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原産地

日本(千葉南部以南)・中国・マレーシア・インド

ヒガンバナ科

高さ

50~80cm

花期

7~9月

形態

半常緑多年草

別名等

クリナム・アジアティクム変種ジャポニクム(学名)/浜木綿/ハマオモト/浜万年青


ポイズンバルブ/スパイダーリリー/ジャイアントクリナムリリー/グランドクリナムリリー(いずれもアジアティクム)
インドハマユウ(ラティフォリウム)

日照

戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

4月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~5月上旬。

整姿

枯れた下葉は、まめに取り除く。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(ただし、株分かれしにくい)。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. 球根植物のクリナムの一種だが、球根ではなく多年草として扱われる。花色は白で、夜に芳香を放つ。葉に白や黄色の斑が入る品種もある。
  2. 名前からわかるように、海岸に自生する。潮風にも強い。
  3. インド原産のインドハマユウも同じ仲間である。こちらは花が大きく、白花の他、桃花を咲かせる種類もある。ハマユウより耐寒性が強い。

注意点・病害虫

  1. 日本自生種とはいえ、かなり寒さに弱い。暖地でも、冬はかなり枯れ込む。強く凍らせない限り、根まで枯れることはないが、美しい葉を保ちたければ鉢植えにし、室内で越冬させる。いったん葉が傷むと、翌春の生育開始が遅れる。
  2. とても丈夫な植物で、地植えなら、10年以上放っておいても、平気で生育し、毎年開花する。しかし、年々、下葉が落ち、見苦しい姿になっていくので、できれば、3~5年をめどに植え替える。
  3. 鉢植えにする場合は、8~10号程度の大鉢が望ましい。
  4. やや砂質の土を好む。
  5. こぼれダネでよく殖える。タネはかなり大きく、ショウガの破片のような雰囲気があり、直径3~3.5cm前後。あまり株分かれしないので、殖やすときは、タネをまいたほうが効率的。
  6. 病虫害は少ないが、葉裏や花に、スリップス(アザミウマ)が集まりやすい。また、初夏以降、ハマオモトヨトウの被害を受けることがある。一度発生すると、地上部はもちろん、地下の鱗茎まで甚大な被害を受けるので、必ず発生初期に駆除する。最初は葉の内部に潜んでおり、外から見てもわかりやすいので、切り取って処分する。

(※データ:大阪市基準)