いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハラン

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原産地

日本南部・中国~ベトナム・ヒマラヤ

スズラン科(またはユリ科)

高さ

50~80cm

花期

3~4月

形態

多年草

別名等

アスピディストラ・エラチオル(学名)/葉蘭/バラン/アオハラン

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むが、乾燥にも強い)。

肥料

4月と、7月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月下旬か、9月下旬~11月上旬。

整姿

枯れた葉は、まめに切り取る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(3~5芽ずつとし、あまり細かく分けない)。

耐暑性

とても強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

やや弱く(0~-10℃)、寒地では室内が無難。

解説

  1. 丈夫で育てやすい観葉植物である。原産地については諸説有り、定かでないらしい。生長は遅い。
  2. 斑入りの品種が多く、日陰に彩りを添える。葉全体に星斑(点々状の斑)が入る「星ハラン」や、縦縞模様の入る「縞ハラン」、葉先だけが白くなる「旭ハラン」などがある。
  3. 春になると、紫褐色の小さな花が地際にひっそりと咲く。観賞価値はあまりない。

注意点・病害虫

  1. 直射日光の当たる場所や、土が乾きやすい場所、風の強い場所では、葉先から枯れ込んだり、葉が汚くなったりする。やや日陰で湿り気味の土を好む。
  2. 円星病にかかると、葉に、径1cm前後で円形をした灰白色病斑が多数できる。病斑は次第に拡大・融合し、不整形の大型病斑となる。株が枯れるほどの被害はないが、防ぎたければ、春~秋の生育期間中、トップジンMやベンレートなどの殺菌剤を散布する。
  3. 強い風を嫌うとはいえ、風通しが悪すぎると、カイガラムシが付きやすい。

余談

  1. 切り葉としてよく使われる。
  2. 葉に抗菌防腐作用があるため、昔から、寿司を包んだり、刺身や弁当に添えるのに使われてきた。

(※データ:大阪市基準)