いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヘリアンサス

イメージ

原産地

北アメリカ・カナダ

キク科

高さ

50~300cm(種類による)

花期

7~10月(種類による)

形態

宿根草

別名等

ヘリアンツス/宿根ヒマワリ


オルギアリス(異名)/ヤナギバヒマワリ/柳葉向日葵(いずれもサリシフォリウス)
コヒマワリ/小向日葵(デカペタルス)
ヒメヒマワリ/姫向日葵/コキクイモ/小菊芋(いずれもデビリス)
宿根ヒマワリ(ムルチフロルス)

日照

戸外の直射日光下。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

3月、6月、10月に、固形肥料の置き肥(多肥にすると、草丈が伸びすぎて倒れる)。

植え替え

3月下旬~4月中旬か、10月上旬~11月上旬。

【補足】根詰まりしやすいので、なるべく毎年行う。

整姿

大きくなるので、5月頃に、軽く刈り込む。

繁殖

【挿し芽】4月下旬~7月上旬か、9月中旬~10月中旬。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】4月上旬~5月下旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い(-20~-25℃)。

解説

  1. 「ヘリアンサス」とは、ヒマワリの属名である。しかし園芸上は、単に「ヘリアンサス」というと、コヒマワリ、ヒメヒマワリ、ヤナギバヒマワリや、アトロルーベンス、ムルチフロルスなど、ヘリアンサス属の多年草・宿根草類を指す。(従って、ヒマワリは含まれない。)
  2. ヒマワリと同属の植物だけに、ほとんどの種類が鮮明な黄色の花を咲かせる。中には、ヒメヒマワリの亜種「イタリアンホワイト」のように、乳白色の花を咲かせる品種もある。
  3. ヤナギバヒマワリは、最も草丈が高く、時に3mにも達する。よく出回るのは「ゴールデンピラミッド」という品種で、名前の通り、黄色い小花を穂状に咲かせる。
  4. この仲間は、地中に小さなイモ(塊根)を作る。塊根を食用にするキクイモも、このヘリアンサス属の植物である。カナダや北アメリカ原産で、日本各地に野生化しているが、近年、健康野菜としても出回るようになってきた。別ページで解説済み。
  5. どの種類も丈夫で育てやすいが、草丈が高くなるものが多い。また、種類によっては雑草化する。

注意点・病害虫

  1. 地植えなら、3~5年ほど、そのまま据え置き栽培できる。土質は選ばない。
  2. 茎にアブラムシ、葉にハダニやグンバイムシ、根にワタムシが付きやすい。オルトランなどで対処する。

余談

  1. 切り花に最適。
  2. 近縁のヘリオプシス属にも、ヒメヒマワリという名前の植物があり、混乱する。(むしろ、単に「ヒメヒマワリ」というと、そちらを指すことが多い。)育て方は同じだが、こちらは地下に塊根を作らない。学名ヘリオプシス・ヘリアンソイデス。別名キクイモモドキ。

(※データ:大阪市基準)