いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヘメロカリス

イメージ

原産地

東アジア・南千島・サハリン

ツルボラン科(またはワスレグサ科・ユリ科)

高さ

30~150cm(種類による)

花期

5~10月(種類による)

形態

宿根草

別名等

デイリリー/ワスレグサ


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(丈夫なので、乾燥地でも湿地でも育つ)。

肥料

3月、5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥、または二週間に一度の液肥。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月中旬~11月中旬。

【補足】鉢植えは1~2年、地植えは3~5年に一度行う。深植えを嫌う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】3月中旬~5月下旬か、9月中旬~10月下旬。

【挿し芽】6月(茎に高芽が生じた場合、清潔な土に挿しておくと、芽の基部から発根することがある)。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

とても強い(-15~-30℃)。

解説

  1. ヘメロカリス属の植物は、日本にも自生がある。よく知られているのは、黄花のゼンテイカ(ニッコウキスゲ)やユウスゲである。その他、エゾキスゲ、橙色花のノカンゾウ、常緑性のハマカンゾウ、八重咲きで橙色花のヤブカンゾウなどもある。
  2. 日本自生種の多くは本州~九州に分布する。ヤブカンゾウは北海道まで分布している。エゾキスゲは名前からわかるように、北海道の自生種。
  3. 東北~北海道に自生するエゾゼンテイカは、ゼンテイカの変種として扱われることがある。しかし、ほとんど区別が付かないらしく、ゼンテイカと同一種と見なす説が有力らしい。
  4. 一日花だが、次々につぼみが開花し、長く楽しめる。
  5. 初夏~晩夏にかけて咲く種類が多いが、園芸品種の中には、秋まで咲き続けるものがある。

注意点・病害虫

  1. 丈夫で手のかからない植物。一度地植えすると、どんどん広がり、群落を作る。しかし、改良の進んだ園芸品種の中には、耐暑性が弱かったり、何年たってもあまり殖えない品種が存在する。
  2. 白っぽい大型のアブラムシ(キスゲフクレアブラムシ、別名ゴンズイノフクレアブラムシ)がよく発生するといわれる。しかし、近くにゴンズイなど、ミツバウツギ科の木がなければ、そうでもない。もし発生したら、殺虫剤などで駆除する。なお、ゴンズイは、やや暖地性の木で、寒地には生えないらしい。
  3. 料理に利用したい場合は、農薬が使用できないので、濡れティッシュやガムテープで取ったり、薄めた牛乳や石鹸水を虫にスプレーするなど、別の方法を取る。
  4. ユリに近い仲間だけに、猫にとって非常に有害である。口にさせないよう気をつける。

余談

  1. ハーブとしても知られる。若芽や花、乾燥させたつぼみ(金針菜)を料理に使う。
  2. 薬草として有名なカンゾウは、マメ科の多年草で、全くの別の植物である。根に甘味成分を含む。

各種の和名・異名

  1. トビシマカンゾウ/飛島萓草(デュモルティエリ変種エクサルタタ)
  2. ミッデンドルフィー変種エスクレンタ(異名)/ニッコウキスゲ/日光黄萓/ゼンテイカ/禅庭花/セッテイカ/エゾゼンテイカ/蝦夷禅庭花(いずれもデュモルティエリ変種エスクレンタ)
  3. ヒメカンゾウ/姫萓草(いずれもデュモルティエリ変種デュモルティエリ)
  4. ベスペルティナ/シトリナ変種ベスペルティナ(いずれも異名)/ユウスゲ/夕萓/キスゲ/黄萓(いずれもツンベルギー)
  5. ホンカンゾウ/本萓草(フルバ)
  6. フルバ品種クワンソ(異名)/ヤブカンゾウ/藪萓草(いずれもフルバ変種クワンソ)
  7. ロンギツバ(異名)/ノカンゾウ/野萓草(いずれもフルバ変種ロンギツバ)
  8. ベニカンゾウ/紅萓草(ノカンゾウの濃色花個体)
  9. デュモルティエリ変種ミッデンドルフィー(異名)/オオゼンテイカ/大禅庭花(いずれもミッデンドルフィー)
  10. トビシマカンゾウ/飛島萓草(ミッデンドルフィー変種エクサルタタ)
  11. ホソバキスゲ/細葉黄萓(ミノール)
  12. ハマカンゾウ/浜萓草(リットレア)
  13. フラバ(リリオアスフォデルスの異名)

(※データ:大阪市基準)