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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヒューケラ

イメージ

原産地

北アメリカのニューメキシコ州・アリゾナ州・メキシコ北部

ユキノシタ科

高さ

10~60cm

花期

4~10月(種類による)

形態

多年草

別名等

ヒューケラ(属名)/ホイヘラ/ホイケラ/アルムルート/コーラルベルズ


ツボサンゴ/壺珊瑚/サンゴバナ/珊瑚花(いずれもサンギネア)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾燥を嫌うが、過湿・蒸れにも弱い)。

肥料

4月と、9月に、固形肥料の置き肥(多肥にしない)。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月中旬~11月中旬。

【補足】鉢植えは2~3年、地植えは4~5年に一度行う。深植えしない。

整姿

枯れた下葉は、まめに取り除く。株が老化すると、茎が立ち上がってくるので植え替える。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【根茎挿し】3月上旬~7月上旬、9月上旬~10月中旬。

【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して3~5月にまく(タネから育てると、株によって、花色や葉の色・模様などが違ってくる)。

耐暑性

わりと強いが、強光や乾燥、蒸れに注意。

耐寒性

強い。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. 一般的に栽培されるのは、原種のサンギネアやミクランサ、ビロサなどから生まれた園芸品種群である。最も代表的な品種は、ミクランサ変種ディバーシフォリア「パレス・パープル」か。
  2. 最近は、さまざまな葉色があり、耐病性に優れる「ドルチェ」シリーズも人気である。
  3. 葉の色や模様に特徴がある品種が多く、日陰の彩りとしてよく用いられる。初夏には、赤、桃、白、黄緑色などをした、釣鐘型の小花をたくさん咲かせる。
  4. 最近は、近縁属のティアレラとの属間交配種、「ヒューケレラ」も流通している。育て方はヒューケラに準じる。

注意点・病害虫

  1. 耐寒性は強いが、寒地では、冬に地上部が枯れる。春になれば芽吹くので、枯れ葉などでマルチングして保護する。凍っても支障はない。
  2. 株が老化すると、木質化した茎が立ち上がってくるので、これを切り取って挿し芽を行えば、若返る。
  3. 地植えの株は、4~5年ほど、そのまま据え置き栽培できる。

余談

  1. 属名は、ドイツの医学者ホイハー(Heucher)に由来するため、日本語の読み方は「ヒューケラ」よりも「ホイヘラ」のほうが正解に近いらしい。しかし、ヒューケラという読みの方が広く知られている。

(※データ:大阪市基準)