ジャーマンアイリス
イメージ
原産地
地中海沿岸・西アジア
科
アヤメ科
高さ
5~100cm(種類による)
花期
5月
形態
多年草
別名等
イリス・ゲルマニカ(学名)/ドイツアヤメ/フラッグ/コモンジャーマンフラッグ/レインボーリリー/ヒゲアイリス/ビアーデッドアイリス/トールビアーデッドアイリス
バリエゲイテッドアイリス(バリエガタ)
カマエイリス(ルテッセンスの異名)
日照
戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。
水やり
土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
【補足】多湿に弱く、雨に当てないほうがよい。
肥料
2月、花後すぐ、10月に、固形肥料の置き肥。
【補足】多肥にすると、軟腐病などの病気が出やすい。窒素(N)は控えめに。
植え替え
花後すぐか、9月下旬~11月上旬(花後すぐが最適期)。
【補足】鉢植えは毎年、地植えは2~3年に一度行う。作業時、葉は1/3に切り詰める。
整姿
花が終わったら、花茎を切り捨てる。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期(根茎を切り分ける)。
耐暑性
わりと強い。
耐寒性
強い(-20℃)。
解説
- 「ジャーマンアイリス」という名は、19世紀以降に、地中海沿岸地域に分布する複数の原種から作られた園芸品種群の総称である。アイリスの仲間としては最も豪華な花を咲かせる。三枚の花弁の基部にある、ヒゲ状の突起が特徴。主にアメリカで改良が進んでおり、きわめて品種が多い。
- 花色に、ほとんどの色が揃っていることや、属名の「アイリス(イリス)」が虹の女神の名であることから、「虹の花」とも呼ばれる。これだけを集めて花壇を作るのも楽しい。
- 交配に使われた原種は多数ある。バリエガタとパリダを筆頭に、アッティカ、アフィラ、アルビカンス、アルベルティー、インブリカタ、クロアティカ、ゲルマニカ、コキー、スアベオレンス、スカクティー、タオキア、プセウドプミラ、プミラ、プルプレオブラクテア、ライヘンバッヒー、ルテッセンスなど。
- 海外には矮性・小輪の品種も存在するが、日本では、高性・巨大輪の品種ばかりが好まれる。
- 一つの花命は短い。が、次々に開花し、長く楽しめる。
注意点・病害虫
- 秋になると根茎が出回る。入手したら、7~10号の大鉢に1~3芽、根茎の上半分が見えるくらい浅く植える。地植えにするときは、30cmくらいの株間をとる。
- 暑さを嫌うので、寒冷地のほうがよく育つ。寒さには強い。
- 乾燥した弱アルカリ性の土でよく育つ。酸性土は嫌うので、石灰は必需品。しかし、慣れると土の性質にこだわらなくなる模様。
- アヤメ科植物にありがちだが、数年植えっ放しにすると、忌地を起こして生育が悪くなる。軟腐病や白絹病が出て全滅する前に、掘り上げて違う土に植え直す。
- ウイルス病に弱いので、葉に淡いモザイク模様が入った株は処分する。また、水はけが悪いと、軟腐病が発生しやすくなる。
(※データ:大阪市基準)