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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ジャノヒゲ

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原産地

日本(北海道南西部~九州)・中国・朝鮮半島

キジカクシ科(またはスズラン科、ユリ科)

高さ

5~30cm(種類による)

花期

6~8月

【結実】11~12月

形態

多年草

別名等

オフィオポゴン・ジャポニクス(学名)/蛇の髭/リュウノヒゲ/竜の髭


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

3月と、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~5月上旬か、9月下旬~11月上旬。

【補足】3年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(細かく分けても育つ)。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3~4月にまく。

耐暑性

とても強いが、強光に注意。

耐寒性

強い(-10~-15℃)が、極寒地では防寒する。

解説

  1. 日陰のグラウンドカバーの定番である。常緑の葉と、晩秋に成熟する紺碧の果実(タネ)を観賞する。
  2. 主な品種に、小型の「玉竜」「姫竜」、葉に白斑が入る「白竜」、やや大型のオオバジャノヒゲ、その黒葉品種「黒竜」などがある。いずれも育て方は同じ。

注意点・病害虫

  1. 生長は遅いほうで、グラウンドカバーとして植え付けるときは、あまり苗の間隔を空けないほうがよい。5~10cm間隔くらいが理想。一度根付くと、地下にほふく茎を伸ばし、群落を作る。

余談

  1. 同じ属に、やはり日陰の定番である多年草、ノシランがある。このノシランの学名は、「オフィオポゴン・ヤブラン」という。一方、これまた日陰の定番である「ヤブラン」という多年草は、学名を「リリオペ・ムスカリ」といい、ノシランとは全くの別種である。ノシランとヤブランは、姿も性質も似ているので、混同しない。さらにいうと、秋植え球根のムスカリも、何の関係もない別種である。

各種の和名・異名

  1. チャボジャノヒゲ/矮鶏蛇の髭/チャボリュウノヒゲ/矮鶏竜の髭(いずれもジャポニクス「玉竜」)
  2. オオバジャノヒゲ/大葉蛇の髭(プラニスカプス)
  3. コクリュウ/黒竜(プラニスカプス「ニグレッセンス」)
  4. ノシラン/熨斗蘭/ノシメラン(いずれもヤブラン)
  5. 斑入りノシラン(ヤブラン「ビッタツス」)

(※データ:大阪市基準)