キキョウ
イメージ
原産地
日本・シベリア・朝鮮半島・中国東北部
科
キキョウ科
高さ
5~100cm(種類による)
花期
6~10月
形態
宿根草
別名等
プラティコドン・グランディフロルス(学名)/桔梗/キチコウ/オカトトキ/岡止々岐/アリノヒフキ/蟻の火吹き/ヨメトリバナ/バルーンフラワー
日照
戸外の直射日光下。
【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
3月、5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
植え替え
2月下旬~4月下旬か、10月上旬~11月中旬(春のほうがよい)。
【補足】1~2年に一度行う。
整姿
6月下旬~7月上旬頃に一度切り戻しておくと、秋に低い草丈で咲く。高性種は倒れやすいので支柱を立てる。
繁殖
【挿し芽】5月上旬~7月上旬か、9月(切り口から出る乳液を洗い流してから挿す)。
【株分け】植え替えと同時期(腐りやすいので傷口に殺菌剤を塗る)。
【タネまき】3月中旬~6月上旬か、9月中旬~10月下旬。(春のほうがよい。発芽まで二週間以上かかる。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても強い(-30℃)が、凍ると腐る。
解説
- 秋の七草にある「朝顔」とは、このキキョウのこととされている。開花期が長く、初夏~秋まで長期間咲き続ける。耐寒性・耐暑性ともに非常に強く、丈夫で育てやすい。
- 花色は青紫色が基本。白や淡桃色もある。白と青紫の絞り咲きになる品種もある。
- 一重咲き種の他、二重咲き種やバラ咲き種、袋咲き種もある。二重咲きの花は、一重の花が二つ重なったような形をしている。袋咲きの花は、つぼみの時の風船のような形のまま開かない。
- 矮性品種の「アポイギキョウ」は、昔から山野草として扱われている。草丈が5~15cmと、とても低い以外は、普通のキキョウと同じ。栽培しているうちに草丈が高くなることもある。
- 株によっては、白い花と青紫色の花が同時に咲き分ける。そのような咲き分け株は、タネをまいて育てると、たまに出現する。
注意点・病害虫
- 根部がゴボウやニンジンのように太く肥大しているため、株分けの際は、鋭利な刃物で、縦方向に切り分ける。傷口から腐りやすいので、なるべく地温の低い春先に行う。
- 将来、青紫色花を咲かせるタネは黒っぽく、白花や桃花を咲かせるタネは白っぽい、という傾向がある。しかし、確実な見分け方ではない。
- やや酸性の土を好む。
- 害虫は、ヨトウムシが発生し、一夜にして丸坊主にされることがある。夜間に見回って駆除する。その他、ネコブセンチュウやワタムシの被害も受けやすい。病気はあまりないが、まれにウイルス病にかかるらしい。
- 傷をつけると乳液が出るが、毒性は無く、触れても大丈夫。
余談
- 切り花の水あげは、やや悪い。
- 花、葉、根のいずれも食用になるらしい。サポニンを多く含むため、一度茹でる。根は「桔梗根」として薬用に使われる。
- 別名の「アリノヒフキ(蟻の火吹き)」は、花をアリに噛ませると、その部分がアリの蟻酸(ぎさん)で赤く変色することから付けられたらしい。
(※データ:大阪市基準)