いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ポンテデリア

イメージ

原産地

北アメリカ南部のフロリダ州~テキサス州

ミズアオイ科

高さ

40~150cm(種類による)

花期

6~10月

形態

多年草

別名等

ポンテデリア・コーダタ(学名)/ナガバミズアオイ

日照

戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。

水やり

土の表面が乾ききる直前に与える(水生植物なので、水切れは厳禁)。

【補足】真夏は浅い腰水にするとよい。一年中、鉢を水に沈めておくか、水の漏れない容器に直接土を入れて植えてもよい(水深は、10cm程度が最適)。

肥料

4月、6月、9月に、固形肥料の置き肥(土中に埋め込む)。

【補足】水中では肥料の分解が早いので、一度に施す量は少なめとし、回数を多くする。有機質肥料は、施しすぎると腐敗し、根を傷めるので注意。施肥が過剰になると、アオミドロなどがはびこり、水が汚れる。

植え替え

3~4月か、10月(春のほうがよい)。

【補足】2年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】3~4月。

【タネまき】採ってすぐにまく(タネを乾かさないよう注意)。

耐暑性

とても強いが、乾燥に注意。

耐寒性

やや弱く、寒地では室内へ。

【補足】高温にあわせない。桃花種は耐寒性が劣るらしい。

解説

  1. ホテイアオイに近縁の水生植物である。暑い夏に、涼しげな花を穂状にたくさん咲かせる。一日花なので、その日のうちにしぼむ。花をよく見ると、小さいながらもホテイアオイの花に似ている。
  2. よく見かけるのは、青紫花を咲かせるコーダタと、それより花色の淡いランセオラタで、いずれも原種である。コーダタには白花種や桃花種もある。
  3. ランセオラタは少し耐乾性があり、ひどく乾燥する場所でなければ、水辺でなくとも育つ。

注意点・病害虫

  1. 普通の鉢に植えて栽培することも可能。この場合、荒木田土など、粘土質の重い土に植えると、水もちがよく、育てやすい。水切れに弱いため、春~秋まで腰水(水を張った皿に鉢ごと浸すこと)にしておくと、なお良い。
  2. 土中に長い根茎を伸ばして殖え、しばしば群生する。春に株分けすれば簡単に殖やせる。殖えすぎに注意。
  3. 冬は地上部がかなり枯れ込む。半耐寒性で、越冬中に根茎がひどく凍ると枯死する。暖地では戸外で越冬できるが、できれば、深めの水の中に沈めておくほうがよい。
  4. 寒地では、鉢をビニールなどでくるんで密閉し、無加温の室内に置いて冬越しさせる。ランセオラタは、コーダタより寒さに弱いため、暖地でも軽く保護して越冬させたほうが安全。

余談

  1. 切り花にできるが、水あげが悪い。

(※データ:大阪市基準)