いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ショウブ

イメージ

原産地

日本(沖縄除く)・東アジア

サトイモ科(またはショウブ科)

高さ

60~100cm

花期

5~7月

形態

多年草

別名等

アコルス・カラムス変種アングスタツス(学名)/菖蒲/白菖/アヤメグサ/葉ショウブ/香りショウブ/八巻ショウブ/スイートフラッグ

日照

戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。

水やり

一年中、鉢を水に沈めておくか、水の漏れない容器に直接土を入れて植える(水深は、10cm程度)。

肥料

3月と、9月に、固形肥料の置き肥(土中に埋め込む)。

【補足】水中では肥料の分解が早いので、一度に施す量は少なめとし、回数を多くする。有機質肥料は、施しすぎると腐敗し、根を傷める。施肥が過剰になると、アオミドロなどがはびこり、水が汚れる。

植え替え

2月中旬~3月下旬か、9月中旬~11月上旬。

【補足】3~4年に一度行う。

整姿

枯れた下葉は、まめに取り除く。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

強い(-20℃)。

解説

  1. 日本各地の水辺や湿地に自生する。斑入りの品種「バリエガツス」もある。全草に強い芳香を持ち、端午の節句に、入浴剤にすることで知られる。
  2. 直射日光と水を切らさなければ、栽培はきわめて容易。生長は早く、よく殖える。
  3. 花は大変地味で、淡緑褐色の肉穂花序が目立つ。花茎や苞も、葉にそっくりなため、葉の途中から直接、花がつき出ているように見える。
  4. 5~6月に美しい花を咲かせる「ショウブ」は、正しくは、アヤメ科のハナショウブという植物であって、ここで取り上げた本物のショウブとは別種である。ハナショウブの茎葉に芳香は無く、入浴剤にならない。ハナショウブについては別ページ参照。
  5. とはいえ、葉だけを見ると、ショウブとハナショウブはよく似ている。が、芳香の有無で明確に区別できる。

注意点・病害虫

  1. かなり大きく育つので、置き場所に注意。
  2. 病虫害は少ないが、初夏に大きなヨコバイが付き、汁を吸う。

余談

  1. 一株あれば、入浴剤として継続的に使える。

(※データ:大阪市基準)