いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

トクサ

イメージ

原産地

日本(中部地方以北)・カラフト・朝鮮半島・シベリア・ヨーロッパ・北アメリカ

トクサ科

高さ

20~140cm

花期

シダ類なので花は咲かない

形態

多年草

別名等

エクイセツム・ヒエマレ(学名)/砥草/木賊


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿地性の植物だが、乾燥にも強い)。

肥料

3月、5月、10月に、少量の固形肥料を置き肥。

植え替え

3月上旬~5月中旬か、9月上旬~10月下旬(春のほうがよい)。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(春のほうがよい)。

耐暑性

強い。

耐寒性

とても強い(-30℃)。

解説

  1. シダ植物の一種で、雑草のスギナ(=ツクシ)に近縁である。耐陰性が強く、日陰の庭などに用いられる。
  2. ヒメトクサは、草丈が20~25cm程度にしかならない、小型の種類である。サギソウやベニチガヤなど、水辺を演出する植物と寄せ植えされているのをよく見かける。
  3. その他、イヌトクサやチシマヒメトクサ、ミズトクサなどがある。このうち、茎の細いイヌトクサは、暖地性のため寒さに弱い。ミズドクサは冬になると枯れ込む。

注意点・病害虫

  1. 水辺が似合う植物なので、鉢を浅水に浸すと、風情があってよい。湿地性とはいえ耐乾性もあり、少しくらい水切れしても問題ない。なお、極端な過湿は根腐れのもと。
  2. 基本種のトクサは意外にも寒地性の植物で、暖地には自生が無い。が、耐暑性はそれなりにあり、栽培は容易。
  3. 病虫害は少ないが、コガネムシの幼虫に根をかじられることがある。植え替え時によく観察する。

余談

  1. 茎に珪酸を含むために硬く、表面がザラザラしている。物を研磨するのに適しているらしい。「砥草」の名は、そこからきている。

各種の和名・異名

  1. スギナ/フィールドホーステイル/コモンホーステイル(いずれもアルベンセ)
  2. ヒメトクサ/ヒメドクサ/姫木賊(いずれもスキルポイデス)
  3. チシマヒメトクサ/チシマヒメドクサ/千島姫木賊(いずれもバリエガツム)
  4. ミズトクサ/ミズドクサ/ミズスギナ(いずれもフルビアティレ)
  5. イヌドクサ/犬木賊(ラモシッシムム)

(※データ:大阪市基準)