いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヤブラン

イメージ

原産地

日本(北海道南部以南)・朝鮮半島南部・中国・台湾・フィリピン

スズラン科(またはユリ科)

高さ

20~50cm

花期

7~10月

形態

多年草

別名等

リリオペ・ムスカリ(学名)/リリオペ・プラティフィラ/リリオペ・グラミニフォリア変種デンシフロラ(いずれも異名)/藪蘭/サマームスカリ


リリーターフ(この仲間の総称)
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むが、乾燥にも強い)。

肥料

3月、5月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月中旬か、9月下旬~11月上旬。

【補足】根詰まりしやすいため、1~3年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3~4月にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

わりと強い(-10~-20℃)が、極寒地では防寒する。

解説

  1. 耐陰性が強いうえに、斑入りや黄金葉など、葉の美しい品種が多い。そのため、日陰の彩りとしての利用が進んでいる。グラウンドカバーに最適。
  2. 夏に淡紅色~青紫色の小花を穂状に咲かせる。晩秋に、光沢のある黒い果実を付ける。
  3. 同じ仲間に、全体的に小型のヒメヤブランや、ヤブランに似て、ランナーを伸ばして殖えるコヤブランなどがある。扱い方は同じ。

注意点・病害虫

  1. 斑入りの品種は、たまに、斑のない緑一色の葉が出るので、見つけ次第摘み取る。
  2. 根が太く多肉質で、ところどころに、肥大した塊根がある。しかも、生育旺盛でよく根が張るため、根詰まりしやすい。
  3. こぼれダネでも殖える。
  4. ヒョウタンゾウムシ類がよく発生し、葉を縁からかじる。小さな虫で、大発生することはない。

余談

  1. 花の雰囲気が球根植物のムスカリに似るためか、学名を「リリオペ・ムスカリ」、英名を「サマームスカリ」という。

各種の和名・異名

  1. 斑入りヤブラン(ムスカリ「バリエガタ」)
  2. コヤブラン/小藪蘭/リュウキュウヤブラン/琉球藪蘭(いずれもスピカタ)
  3. スピカタ「シルバードラゴン」(異名)/水晶蘭/斑入りコヤブラン(いずれもスピカタ「銀竜」)
  4. ヒメヤブラン/姫藪蘭(ミノール)

(※データ:大阪市基準)