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素人園芸解説 -私はこう育てる-

アエオニウム

イメージ

原産地

北アフリカのカナリー諸島・マデイラ諸島・モロッコ~東アフリカ

ベンケイソウ科

高さ

10~100cm(種類による)

花期

4~5月・10~11月(種類による)

形態

常緑半低木または多年草

生育型

春秋型または冬型

別名等

アエオニューム


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

3月上旬~6月下旬と、9月中旬~11月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

【補足】できる限り強い日光に当てないと、葉色が悪くなる。

水やり

生育期は、土の表面が乾いて2~3日後に与える(多肉植物なので、乾き気味に管理)。夏越し中は、月に一度とし、越冬中は、月に二~三度とする。

【補足】高温期に水やりが多いと、簡単に腐る。夏越し中は、月に二~三度、夜間に霧吹きをしてやる。

肥料

2~4月と、10~11月に、二週間に一度の液肥、または小量の固形肥料を置き肥(多肥にしない)。

植え替え

3月下旬~5月上旬か、9月中旬~10月中旬(秋のほうがよい)、

【補足】植え替え後、数日経ってから水やりを再開する。

整姿

伸びすぎれば、切り戻しや挿し木で更新する。花の咲いた茎は枯れるので、花後に切り戻す。

繁殖

【挿し木】3月上旬~4月下旬か、9月下旬~10月下旬(挿し穂は数日置き、切り口を乾かしてから挿す)。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

最低5℃を保つとよい。

解説

  1. 年間を通して温暖な地域に自生しており、夏の高温・冬の低温の両方に弱い。ただ、夏の蒸し暑さには耐えられないが、冬の寒さには意外と耐える。
  2. 主な種類に、「愛染」「艶姿」「黒法師」「サンバースト」「艶日傘」「まだら黒法師」「真っ黒黒法師」「ムーンバースト」「明鏡」「夕映」などがある。
  3. 成株になると、黄色い小花をたくさん咲かせる。種類によっては、小苗から開花まで10年以上かかる。開花後は、花を付けた茎が枯れるので、早めに切り取り、脇から出る子株を育てる。

注意点・病害虫

  1. 「黒法師」の仲間(アルボレウムの変種・園芸品種群)は、かなり強い直射日光に当てないと葉色があせる。にもかかわらず、高温に弱いのが困りもの。春と秋はよく日光に当て、夏は明るい日陰に移動させる。

各種の和名・異名

  1. 艶日傘(アルボレウムの覆輪斑入り種)
  2. 闇夜傘(アルボレウム変種アトロプルプレウム)
  3. アルボレウム変種アトロプルプレウム「シュヴァルツコプ」(異名)/黒法師/サンシモン/シュワルツコフ(いずれもアルボレウム「シュヴァルツコプ」)
  4. 黒法師錦/赤彗星(いずれも「黒法師」の赤覆輪斑入り種)
  5. まだら黒法師(アルボレウム変種ルブロリネアツム)
  6. まだら法師(アルボレウム変種ルブロル)
  7. 衆讃曲(ウルビクム)
  8. サンバースト(ウルビクムの外斑入り種)
  9. ムーンバースト/サンバースト中斑(いずれもウルビクムの中斑入り種)
  10. 艶姿(ウンドゥラツム)
  11. 小人の祭り(セディフォリウム)
  12. 明鏡(タブリフォルメ)
  13. 夕映/キウイ/キウイニウム/キュオニウム/キューエオニウム(いずれもデコルム「バリエゲイテッド」)
  14. 黄笠姫(ドメスティクム)
  15. 愛染錦/黄笠姫錦(いずれもドメスティクムの斑入り種)
  16. 鏡獅子(ノビレ)
  17. 紅姫(ハウオルシー)

(※データ:大阪市基準)