いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アサツキ

イメージ

原産地

日本(北海道~四国)・中国・シベリア

ヒガンバナ科(またはネギ科・ユリ科)

高さ

20~50cm

花期

5~7月

形態

秋植え球根

収穫期

【葉】4~6月・10~12月、【鱗茎】12~4月

別名等

アリウム・スコエノプラスム変種フォリオスム(学名)/浅葱/イトネギ/糸葱/センブキ/センボンネギ/センボンワケギ


ヒメエゾネギ/姫蝦夷葱(スコエノプラスム変種エゾモンティコラ)
マキシモウィッツィー(異名)/シロウマアサツキ/白馬浅葱(いずれもスコエノプラスム変種オリエンタレ)

日照

9月上旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

肥料

夏の元肥の他、10月と、3月に、固形肥料の置き肥。

【補足】葉を刈り取り収穫したら、直後に液肥を施す。

植え付け

【種球】8月中旬~9月下旬、種球の上部が出るよう浅植え、株間10~15cm(2~3球を一組として植える)。

整姿

株元をマルチングしたほうが生育がよい。花茎が伸びてきたら摘み取る。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】3月下旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

とても強いが、防寒する。

解説

  1. ハーブとして知られる「チャイブ」と、きわめて近縁の植物である。姿もそっくりだが、こちらはチャイブと違い、夏に葉が枯れて休眠する。
  2. 日本にも広く自生しており、特に東北地方南部でよく栽培される。
  3. わざわざタネや種球を買わなくても、市販品の根元の部分を植え付ければ、手軽に苗が作れる。
  4. 変種のシロウマアサツキやヒメエゾネギは、観賞用の種類である。シロウマアサツキは長野県、ヒメエゾネギは北海道の高山帯に自生する植物なので、夏越しに注意が必要。

注意点・病害虫

  1. 良質な葉や鱗茎を収穫したければ、花が咲く前に摘み取り、咲かせない。
  2. 地温の上昇や乾燥を嫌うので、株元をマルチングしたほうがよい。
  3. ネギコガの幼虫が葉や鱗茎の中に入り込み、食い荒らすことがある。

収穫・利用

  1. 葉の収穫は、株元5cmほどを残して刈り取る。球根(鱗茎)の収穫は、冬~春に、株ごと掘り上げる。淡紅色の花も料理の彩りに使える。

(※データ:大阪市基準)