セロリ
イメージ
原産地
地中海沿岸~アジア西部・インド
科
セリ科
高さ
70~100cm
花期
5~7月
形態
春まき一~二年草
収穫期
9~12月
別名等
アピウム・グラヴェオレンス変種デュルケ(学名)/セルリー/オランダミツバ
日照
5月中旬~12月中旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
肥料
夏の元肥の他、9~11月に、固形肥料の置き肥、または5~7日に一度の液肥。
【補足】生育期間が長く、多肥を好むので、肥料切れさせない。
植え付け
7月上旬~9月上旬、株間20~35cm。
【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。
整姿
病気のもとなので、枯れた下葉はまめに取り除く。生育期終盤に株元が肥大し始めたら、それ以降に発生する腋芽は全てかき取る。
繁殖
【タネまき】5月中旬~6月下旬。(好光性のため、覆土は薄く。発芽まで10日ほどかかるので、乾かさない。)
【補足】セロリは、タネを直まきせず、苗床にまいて苗を作り、それを移植するのが普通。
耐暑性
わりと強いが、強光と乾燥に注意。
耐寒性
わりと強いが、防寒する。
解説
- 有名な香辛野菜である。香りにクセがあり、人によって好みが分かれる。「コーネル619」という品種が一般的。
- 生育期間が長く、タネから育てると、収穫まで4~6ヵ月かかる。
- 低温にあうと花芽分化し、株元の肥大が止まるため、初夏にタネをまいて、晩秋~冬に収穫するのが一般的。夏に病虫害が多いからといって、他の葉菜類のように、秋まき翌春どりにしようとすると、すぐにトウ立ちしてしまい、貧弱で質の悪いものしか収穫できない。なお、寒地では、春まき夏どりが普通である。
注意点・病害虫
- 収穫せずに放任すると、多年草化する。(多年草とはいえ短命。)しかし、よい葉を収穫するためには、毎年タネをまいて更新したほうがよい。
- 乾燥にとても弱いので、有機物を多めに投入し、土の保水性に気を付ける。やや重めの、肥えた土を好むため、赤玉土を若干混ぜるとよい。
- 石灰分を好むため、忘れずに施しておく。石灰が不足すると、中心部の葉が黒く枯れこむ。
- 大型の野菜なので、地植えが望ましいが、65cmプランターで二~三株作れる。
- 軟腐病にかかりやすい。高温期に、株に傷を付けるような行為は、できるだけ慎む。腋芽かきなどは、よく晴れた日中に行い、傷口をすぐに乾かす。運悪く発病すると、株元から一気に腐敗し、悪臭を放つので、処分する。なお、腐敗株の汁液が皮膚につき、そこに紫外線が当たると、皮膚炎を起こす。
- セリ科植物だけに、キアゲハの幼虫に注意。アブラムシもつきやすい。
収穫・利用
- 草丈が40cmを超えたら収穫できる。収穫が遅れると、肥大した茎に「す」が入るので注意。
- 株元に土を寄せ、茎葉に新聞紙を巻いて、遮光しながら軟白すると、白茎のセロリができる。白茎セロリは、日光に当てて育てた青茎のセロリよりも柔らかく、香りも穏やかになる。
(※データ:大阪市基準)