チョロギ
イメージ
原産地
中国
科
シソ科
高さ
20~60cm
花期
7~9月
形態
春植え球根
収穫期
11~12月
別名等
スタキス・アフィニス(学名)/草石蚕/甘露子/松露花/長老喜/長老芋/長老木/千代呂木/千代老木/クビレイモ/チャイニーズアーティチョーク
日照
4月中旬~11月中旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。休眠期は、断水する。
肥料
元肥の他、草丈10~15cm程度のときに、固形肥料の置き肥(多肥は危険)。
【補足】窒素(N)は控えめに。
植え付け
【種球】4月上旬~5月上旬、深さ3~5cm、株間15~20cm。
【補足】塊茎は、芽のある方が上だが、わからなければ横向きに植える。
整姿
草丈が10~15cm程度になったら、株元に土寄せする。乾燥や地温上昇を防ぐため、株元をマルチングする。
繁殖
【分球】植え付け時。
耐暑性
やや弱く、夏に蒸れると枯れる。
耐寒性
最低0℃を保つ。
【補足】高温にあわせない。
解説
- 細長い地下茎に、巻き貝のような形をした塊茎を多数付ける。この塊茎を梅酢漬けにしたものが、おせち料理の黒豆の彩りなどに使われる。(※どちらかというと、東日本で多く用いられる食材である。)
- 冷涼な気候を好むため、主な生産地は、北海道~東北、高冷地である。特に岐阜県で、よく作られているらしい。
- 茎が少しほふくし、横に広がる性質がある。茎葉に芳香こそ無いものの、株姿がミントに似ている。
- 花は淡紫色で、穂状にかたまって咲くが、あまり観賞価値はない。なお、タネはできないようである。
注意点・病害虫
- やや砂質の土を好む。
- 地下茎が大きく広がるので、地植え向きの野菜である。鉢植えなら、9~10号の大鉢に植える。
収穫・利用
- 茎葉が完全に枯れると、塊茎の色が悪くなるので、枯れる直前に収穫を終える。収穫した塊茎は変色しやすく、しなびやすいので、保存せず、すぐに利用する。
- 翌年用の塊茎を保存するときは、裸のままだとしなびてダメになってしまうので、バーミキュライトかオガクズなどに埋めておく。
余談
- 「長老喜」などの当て字があるように、昔から長寿の食べ物とされる。塊茎にスタキオースという糖分を多く含んでおり、これが効くらしい。脳を活性化するともいわれ、近年注目されている。
(※データ:大阪市基準)