エダマメ
イメージ
原産地
中国東北部
科
マメ科
高さ
40~70cm
花期
6~7月
形態
春まき一年草
収穫期
6~8月
別名等
グリシネ・マックス(学名)/枝豆/大豆/ソイビーン/ソヤビーン/ベジタブルソイビーン
日照
4月中旬~8月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
【補足】過湿にも乾燥にも弱い。結実期に水切れすると、サヤの実入りが悪くなる。
肥料
春の元肥の他、開花が始まった頃と、その二週間後に、固形肥料の置き肥。
【補足】追肥は、カリ(K)を主体に施す。マメ科植物なので、窒素(N)は控える。
植え付け
5月上旬~6月下旬、株間15~20cm。
【補足】移植を嫌うので、根を傷めない。
整姿
本葉5~6枚のときに一度摘芯し、分枝を促す。大きくなると倒れやすいので、ときどき株元に土寄せするか、支柱を立てる。
繁殖
【タネまき】4月中旬~6月中旬。(タネを水に浸ける必要はない。発芽には地温15℃以上必要なので、早まきする場合は加温する。)
耐暑性
弱い。
耐寒性
とても弱い(最低15℃)。
解説
- エダマメは、ダイズの未熟果である。主な品種に、「奥原早生」「サッポロミドリ」「サヤムスメ」「白鳥」「三河島」「ユキムスメ」などがある。その他、マメが褐色を帯び、独特な香りを持つ茶豆「黒崎茶豆」「たんくろう」や、黒色をした黒豆「丹波黒」「濃姫」なども人気。山形の「だだちゃマメ」も有名。
- 極早生~早生~中生~晩生種まであり、うまく組み合わせれば、長期間収穫できる。極早生種や早生種は「夏ダイズ」と呼ばれ、日長に関係なく開花結実する。生育が早く、早まき(4月まき)に向く。中生種と晩生種は、短日植物の性質が強く、生育が遅いので、遅まき(5~6月まき)に向く。
- 茶豆や黒豆は晩生種で、収穫が真夏にずれ込むため、暖地の平野部では良いものが採れない。
注意点・病害虫
- 蒸し暑さを嫌う傾向がある。冷涼な地域のほうが良いマメが採れ、収穫期間も長い。
- やや粘土質の、微酸性~中性の土でよく育つ。かなり石灰分を好むため、植え付け前に忘れずに施しておく。が、酸性の土にも、ある程度耐える。
- 8号鉢に一株、65cmプランターなら二~三株が目安。
- 不潔な古土に植えたり、連作したりすると、萎凋病や黒根腐病、立枯病などが発生し、収穫が皆無となる。これらの病気は、発生した後では打つ手がない。
- アブラムシがウイルスを媒介するので、きちんと早期に駆除しておく。他に、カメムシも発生し、サヤの汁を吸う。
- タネまき後~発芽し始めるまでの間は、鳥にほじられやすいので注意。本葉が展開すれば鳥に狙われなくなる。
- 時折、マメの中に虫が入っていることがあるが、これはシロイチモジマダラメイガの幼虫である。気付かずに食べると大変なので、開花し始めたら、重点的に殺虫剤をまくか、不織布をかぶせて虫が近づけないようにする。なお、不織布を使う場合は、内部の空間を大きく取り、通風を確保しないと、病気が発生しやすくなる。
- エダマメやダイズを生で多量に食べると、食中毒を起こす。
収穫・利用
- サヤがふくらんだら、株ごと引き抜いて収穫する。たとえ未熟なサヤがあっても、躊躇していると手遅れになる。収穫が遅れるとマメが硬くなり、ダイズになってしまう。
- 収穫後の鮮度の低下が早く、すぐ食べるのが望ましい。保存する場合は、収穫後すぐに茹でて冷凍する。
(※データ:大阪市基準)