いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

エンサイ

イメージ

原産地

中国南部~熱帯アジア

ヒルガオ科

高さ

1.5~3m(つる性)

花期

11~12月

形態

春まき一年草または多年草

収穫期

6~11月

別名等

イポメア・アクアティカ(学名)/エンツァイ/ヨウサイ/クウシンサイ/空心菜/アサガオナ/朝顔菜/カンコン/カンコンサイ/ウォータースピニッチ/ウォーターコンボルブルス

日照

5月上旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

生育期に、7~10日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥(生育期間が長いので、肥料切れさせない)。

植え付け

5月上旬~8月下旬、株間10~30cm。

整姿

つるが旺盛に伸びるので、収穫を怠らない。支柱を立てて誘引してもよいが、常に芽先を収穫し、伸びを抑えたほうが賢明。

繁殖

【挿し芽】5月上旬~8月上旬(水挿しも可能)。

【タネまき】4月下旬~8月上旬。(一晩水に浸けてからまく。発芽適温が25℃と高いため、早まきしない。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

弱い。

解説

  1. 茎の内部が空洞なので、「空心菜」の名前でも知られる。生命力が非常に強く、きわめて生育旺盛。
  2. 花はアサガオにそっくりで、白~淡紫色をしている。開花期が晩秋であるため、咲く前に寒くなり、生育が終わってしまうことが多い。

注意点・病害虫

  1. 水辺の植物なので、生育中に水切れさせないよう注意する。なお、水生植物として育てると、茎葉が水面を覆うように広がる。
  2. 放任すると、つるが猛烈に伸びて絡まりあったり、他の植物に覆いかぶさったりして、収拾がつかなくなる。とはいえ、つるが巻きつく力はそれほど強くない。
  3. 茎葉が古くなって老化すると、硬くなり、品質が落ちる。頻繁な収穫を心がけ、株の老化を防ぐ。
  4. 本来は非耐寒性の多年草である。比較的耐寒性があり、室内で越冬できるが、苦労して冬越しさせるよりは、一年草として、毎年春にタネをまいたほうが、良質な茎葉を収穫できる。
  5. 病虫害はほとんどないが、たまにバッタが葉をかじる。

収穫・利用

  1. 茎の先端10~20cmくらいの軟らかい部分を、ハサミで切り取って収穫する。炒め物や、おひたしなどに。油との相性がよい。

(※データ:大阪市基準)