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素人園芸解説 -私はこう育てる-

葉ゴボウ

イメージ

原産地

アジア・シベリア・地中海沿岸・ヨーロッパ

キク科

高さ

15~60cm

花期

6~7月

形態

一年草

収穫期

10~2月・5~7月

別名等

アルクティウム・ラッパ(学名)/葉牛蒡/エディブルバーダック

日照

9月上旬~7月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

元肥の他、本葉3~4枚の頃と、本葉7~8枚の頃に、固形肥料の置き肥。(生育期に、7~10日に一度の液肥を与え続けるだけでもよい。)

植え付け

4月上旬~5月下旬か、9月下旬~10月下旬、株間8~15cm。

整姿

根の上部が露出しないよう、ときどき土寄せする。

繁殖

【タネまき】3月中旬~5月上旬か、9月上旬~10月下旬。(土はかけない。一晩水に浸けてからまく。)

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

とても強いが、防寒しないと傷む。

解説

  1. ゴボウの品種のうち、主に若い葉と葉柄を食用にする系統を「葉ゴボウ」と呼ぶ。根は短いが、いちおう肥大するので、これも食用にできる。
  2. 春まきした株をそのまま育てると、翌年の初夏に開花する。ゴボウの花は、同じキク科であるアザミの花に似ている。なお、秋まきした株は、翌々年の初夏に開花する。
  3. 普通のゴボウも、育て方はほぼ同じだが、根の形状の都合上、コンテナ栽培は難しい。地植えで作る場合、長根種なら深さ70~100cm、短根種でも50~60cmほど掘り起こし、しっかり耕す。面倒なら、底の抜けた筒状容器を地面に直接立てて、その中に土を入れて栽培する。その他、培養土の入った大袋に、小さな水抜き穴を開け、その中で栽培する「袋栽培」も可能。なお、栽培暦は、3~4月にタネをまいて10~12月に収穫する春まき栽培と、9~10月にタネをまいて翌年の6~7月に収穫する秋まき栽培がある。

注意点・病害虫

  1. ゴボウとはいえ、根がそれほど深く伸びないので、深めの鉢やプランターで十分栽培できる。
  2. 酸性土壌に弱い。石灰を散布してから植える。連作は不可。
  3. 病虫害は少ないが、アブラムシがウイルスを媒介するので、早期に駆除する。その他、ヨトウムシも発生する。

収穫・利用

  1. 草丈20~30cm程度で抜き取り収穫する。あまり大きく育つと、葉柄や根が硬くなり、品質が悪くなる。
  2. アクが強いので、よく水にさらし、アク抜きしてから調理する。古い葉は、アクが特に強烈なので、食べないほうがよい。調理法は、普通のゴボウと同じ。
  3. 普通のゴボウも、小さい間引き菜を、葉ゴボウと同様に利用できる。

(※データ:大阪市基準)