ハクサイ/タケノコハクサイ
イメージ
原産地
ヨーロッパ・中国北部
科
アブラナ科
高さ
30~100cm
花期
4~5月
形態
一年草
収穫期
10~3月
別名等
ブラッシカ・ラパ変種アンプレクシカウリス(学名)/ブラッシカ・ラパ変種ペキネンシス/ブラッシカ・カンペストリス/ブラッシカ・ペキネンシス(いずれも異名)/白菜/菘/白菘/ペーツァイ/チャイニーズキャベツ
日照
8月下旬~3月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける。越冬中は霜除けする)。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
肥料
秋の元肥の他、10~11月に、固形肥料の置き肥。
【補足】生育初期に肥料を切らさない。
植え付け
9月、株間25~50cm。
【補足】タケノコハクサイと、ハクサイのミニ種および早生種は株間を狭くし、ハクサイの中生~晩生種は株間を広くとる。
整姿
特に無し。
繁殖
【タネまき】8月上旬~9月上旬。
耐暑性
やや弱い。
耐寒性
わりと強いが、防寒しないと傷む。
解説
- ハクサイは、カブとタイサイ(体菜)の交雑種といわれ、冬の鍋物野菜の定番となっている。ビタミンCが豊富。結球する品種が一般的だが、半結球~不結球性の品種もある。
- 主な品種に、「オレンジクイーン」「新理想」「無双」「優黄」などがある。多くは大型に育つが、「黄芯さやか」「お黄に入り」「黄味小町」「ポチ」「舞の海」「ミニ黄作50」「めんこい」「娃々菜(わわさい)」のように、重さ1kg前後のミニ白菜もある。
- タケノコハクサイは、中国野菜の「紹菜(シャオツァイ)」の改良品種で、タケノコのような細長い円筒形に結球する。葉は肉厚だが、軟らかくておいしい。品種は、「チヒリ70」「プチヒリ」「緑塔紹菜」などがある。
- ハクサイの結球は、本葉が20枚を超える頃から始まり、最終的には80~100枚程度の葉が必要である。そのため、晩夏にタネをまき、冬になるまでに十分大株に育てておかないと、不結球のまま収穫するはめになる。(もちろん、不結球でも美味しく食べられる。)
- タネが余ったら、春にもまき、小さいうちに全部収穫してしまうのもよい。結球はしないが、おいしく食べられる。トウ立ちした花茎もおいしい。
注意点・病害虫
- いずれも、コンテナ栽培では株が十分に育たず、結球が不完全になりがち。できればミニ種を用い、可能な限り大きく深い容器に植える。
- 結球したハクサイを収穫せずに、そのまま越冬させる場合は、外葉を縛って結球部分を覆い、寒害から守る。
- タネは、乾燥状態で冷暗所に保存すれば、採種後2~3年くらいは使える
- 連作すると、根こぶ病や黄化病、根くびれ病などが出やすい。また、株に傷が付くと、そこから軟腐病が発生しやすいので、あまりいじらない。
- 市販のハクサイでも見かける、葉の主脈上にある黒い点々は、「ゴマ症」という症状である。病気ではなく、カルシウム欠乏や窒素過多に起因する生理障害らしい。品種によって発生のしやすさに差がある。また、晩生種ほど被害が多くなる。人間が食べても問題はない。
- アブラナ科野菜なので、アオムシやコナガ、コナジラミ、ヨトウムシ、ナノクロムシなどが発生する。ウイルスを媒介するアブラムシにも注意する。また、結球すると、ナメクジがその中に入り込むことがある。
収穫・利用
- 収穫後は、新聞紙にくるみ、冷暗所に立てておけば、けっこう保存が利く。
- トウ立ちしたら、花茎を「菜花(なばな)」として食べることができる。花茎も美味である。
(※データ:大阪市基準)