ヒユナ
イメージ
原産地
インド
科
ヒユ科
高さ
30~100cm
花期
7~11月
形態
春まき一年草
収穫期
5~10月
別名等
アマランサス・マンゴスタヌス(学名)/アマランサス・トリコロール(異名)/バイアム/ヤサイヒユ/ジャワホウレンソウ
日照
5月上旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
肥料
春の元肥の他、7~8月に、月に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥(多肥にしない)。
植え付け
5月上旬~8月下旬、株間20~30cm。
整姿
高さ20cmほどになったら、摘芯して分枝を促す。
繁殖
【タネまき】4月下旬~8月上旬(嫌光性のため、必ず覆土する)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても弱い。
解説
- ハゲイトウと同じ仲間の植物である。あまりなじみのない野菜だが、とても丈夫で育てやすい。地面に適当にタネをばらまいて放任しても、きちんと収穫できるほど。
- 全草が鮮やかな緑色の株と、茎や葉脈に赤みを帯びる株がある。同じ「ヒユナ」の名で売られているが、種類が違うのかもしれない。(下記のイヌビユは、茎が赤みを帯びる。)
- よく似たアオビユ(ホナガイヌビユ)やイヌビユは別種だが、同様に食用になる。いずれも熱帯地域からの帰化植物で、日本全国でみられる。
- 短日植物である。秋になると緑色の小花をたくさん付けるが、観賞価値はない。
- やはりハゲイトウの仲間である「食用アマランサス(ヒモゲイトウ)」も、「ヒユナ」と呼ばれることがあるが、ここで取り上げているヒユナとは別種である。こちらは、長く立派な花穂を観賞するほか、葉とタネを食用に用いる。「仙人穀」とも呼ばれ、近年、穀物としての利用が進んでいるようである。
注意点・病害虫
- 一度育てると、こぼれダネで毎年生えてくる。
- 病虫害はほとんど無いが、夏にハダニが発生することがある。
収穫・利用
- ある程度株が大きくなったら、葉を摘み取るか、若い枝先を切り取って収穫する。生長が早く、次々に新しい芽が出て、長期間収穫できる。地際でばっさりと刈っても、いつの間にか再生するほど生命力が強い。
- 茎葉にクセがなく、軟らかいので食べやすい。炒め物やおひたし、和え物などに。
(※データ:大阪市基準)