ホウレンソウ
イメージ
原産地
西アジアのコーカサス地方・中央アジア
科
ヒユ科(またはアカザ科)
高さ
20~50cm
花期
5~6月
形態
一年草
収穫期
10~6月
別名等
スピナシア・オレラセア(学名)/法蓮草/菠薐草/菠菜草/カラナ/アカネナ/スピニッチ/スピナッチ
日照
9月中旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。
【補足】べと病にかかりやすいので、雨に当てない。
肥料
元肥の他、草丈5cmの頃と、草丈10cmの頃に、固形肥料の置き肥。(生育期に、10~14日に一度の液肥を与え続けてもよい。)
植え付け
2月上旬~5月中旬か、8月下旬~11月中旬、株間5~15cm(大株を狙うなら、株間を広めにとる)。
整姿
特に無し。
繁殖
【タネまき】2月中旬~4月中旬か、9月上旬~11月上旬。(一晩水に浸けてからまく。春まきには、トウ立ちの遅い西洋種が適する。)
耐暑性
弱い。
耐寒性
強いが、防寒しないと傷む。
解説
- ご存知、緑黄色野菜の代表格。東洋種(日本種)と西洋種のほか、両種の一代交配種がある。
- 東洋種は、葉のギザギザが深く、根元の赤みが強い。西洋種は、葉が丸みを帯びていて、根元はあまり赤くならない。なぜか、タネの形も、東洋種は角ばっており、西洋種は丸い傾向がある。なお、東洋種の中には、タネが角ばっているだけでは済まず、鋭いトゲが生えたものまである。
- 定番野菜だけに、品種がとても多い。「アールフォー」「アトラス」「禹城」「おかめ」「サマーライダー」「治郎丸」「新日本」「パイオニア」「ビロフレー」「豊葉」「ノーベル」「ミンスターランド」などいろいろ。
- 雌雄異株である。
注意点・病害虫
- 品種によって、春まきに向くものと、秋まきに向くものがあるので。購入時によく確認する。春まき用の品種を秋にまくと低温で育たず、秋まき用の品種を春にまくと、高温で生育が阻害される。
- 大雑把に言って、東洋種は秋まき、西洋種は春まきに向く。最近は、夏にタネまきできる品種もあるが、暑さに弱い野菜なので、無理をしない。
- 野菜の中で、1、2を争うほど酸性土に弱いため、植え付け前の石灰散布を怠らない。
- 低温期に多湿になると、高確率でべと病が発生し、葉に黄色っぽい斑点ができて、その裏側にカビが生える。通風を改善し、適切な水やりを行って予防するが、どうしても発生するようなら、「オーライ」「メガトン」など、抵抗性のある品種を育てる。
- 害虫は、アブラムシやヨトウムシが発生する。なお、ホウレンソウケナガコナダニが付くと、葉が萎縮・変形するが、これは、ハウス栽培でもない限り、あまり発生しないので、心配しなくてよい。
収穫・利用
- タネまき後30~50日が経ち、草丈25cm程度になったら収穫する。シュウ酸や硝酸を多く含むので、加熱調理が望ましい。生食する場合は量を少なめに。
- 生食したければ、「サラダあかり」「サラダほうれんそう」「晩抽食彩」など、生食用に改良された品種を選びたい。
(※データ:大阪市基準)