いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

カイラン/サイシン

イメージ

原産地

ヨーロッパ・中国

アブラナ科

高さ

60~100cm

花期

4~7月・10~12月

形態

一年草

収穫期

4~7月・10~12月

別名等

【カイラン】ブラッシカ・オレラセア変種アルボグラブラ(学名)/芥藍/チャイニーズケール

【サイシン】ブラッシカ・シネンシス変種ウティリス(学名)/菜心/ツァイシン


アスパラ菜(「オータムポエム」)
茎ブロッコリー(「スティックセニョール」)

日照

8月下旬~7月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

元肥の他、本葉5~6枚の頃と、花茎が伸び始めた頃~収穫が終わるまで、固形肥料の置き肥。

植え付け

3月下旬~10月上旬、株間10~20cm。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】2月下旬~10月上旬(夏まきすると病虫害を受けやすい)。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

やや弱く、防寒しないと傷む。

解説

  1. いずれも、花茎や蕾、若い葉を食用にする中国野菜である。カイランはキャベツやブロッコリーに近い仲間で、葉がやや多肉質。耐暑性に優れる。一方、サイシンはハクサイに近い仲間で、やはり耐暑性があり、夏でもよくトウ立ちする。
  2. いずれも生育が早く、タネまき後1ヵ月半~2ヵ月程度で収穫可能になる。老化した株を処分しつつ、少しずつ時期をずらしてタネをまけば、かなりの長期間収穫できる。
  3. 「スティックセニョール」は、カイランとブロッコリーの交配種である。育て方はカイランに準じる。タネまき適期は2月下旬~7月下旬だが、9~10月の秋まきも可能。(その場合、収穫は翌春になる。)ブロッコリーより暑さに強いので、夏でも収穫できる。
  4. 「オータムポエム」は、サイシンとコウサイタイの交配種である。こちらは3月か、8月下旬~10月上旬にタネをまき、10~6月にかけて収穫する。真夏は栽培しない。コウサイタイに似るが、茎は緑色である。(コウサイタイの茎は紅色。)

注意点・病害虫

  1. いずれも耐暑性が強いとはいえ、昨今の猛暑の下ではバテる。真夏は無理をせず、涼しくなり始めてからタネまきしたほうが育てやすいし、品質も良くなる。
  2. 連作にも比較的耐えられる。
  3. 大型の野菜なので地植えが望ましいが、65cmプランターなら、二~三株植えられる。
  4. アブラナ科野菜なので、アオムシやコナガ、コナジラミ、アブラムシ、ヨトウムシが大敵。高温期に栽培すると被害が大きくなる。

収穫・利用

  1. 花が1~2輪咲き始めたら、花茎を切り取って収穫する。根元から切り取るのではなく、下葉を3~4枚残しながら収穫すると、次々に腋芽が伸びてくる。若い葉も食べられる。
  2. 収穫した花茎は、さっとゆでて炒め物などに。なお、花茎の基部に近い部分は、少し硬い。

(※データ:大阪市基準)