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素人園芸解説 -私はこう育てる-

かつお菜/正月菜

イメージ

原産地

日本(人工交配種)

アブラナ科

高さ

20~60cm

花期

4~5月

形態

一年草

収穫期

10~5月

別名等

【かつお菜】ブラッシカ・ジュンセア(学名)/勝男菜

【正月菜】ブラッシカ・シネンシス(学名)/もち菜/餅菜/中生丸葉小松菜

日照

9月中旬~5月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

生育期に、7~10日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

3月上旬~4月下旬か、9月上旬~11月下旬、株間10~20cm。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】3月上旬~4月下旬か、9月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

わりと強いが、防寒しないと傷む。

解説

  1. いずれも、ツケナ(漬菜)類の一種である。アブラナ科の葉菜類は数多いが、育て方はどれも似通っており、タネまき後、1~2ヵ月で収穫できる。また、秋まきなら大株に育ち、良品が採れるが、春まきだと小さいうちに収穫しなければならない点も共通する。
  2. かつお菜は、福岡県博多の地方野菜で、地元では雑煮に用いる。タカナ(高菜)の一種だが、アクや辛味が無い。濃緑色の葉は肉厚で、少し縮れている。汁物を作るときに、カツオのダシがいらないほど風味が豊かだというので、この名がある。タネまきから収穫まで2ヵ月ほどかかる。
  3. 正月菜は、愛知県尾張の地方野菜。名前の通り、正月の雑煮に入れる野菜なので、別名も「餅菜」という。じつはコマツナの一種で、姿も性質もよく似ているが、より柔らかく、食べやすい。

注意点・病害虫

  1. 両種とも、雑煮・汁物に適する野菜なので、晩夏~秋にタネをまき、12~1月頃に収穫したい。春まきもできるが、寒さにあっていないぶん、風味が落ちる。
  2. アブラナ科野菜なので、例によって、アオムシやコナガ、コナジラミ、ナノクロムシ、ヨトウムシ、アブラムシが大敵。連作すると根こぶ病が出る。

収穫・利用

  1. 株ごと引き抜かず、葉だけをかき採り収穫すれば、長期間楽しめる。浅漬けのほか、煮物・汁物に。

(※データ:大阪市基準)