いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

キクイモ

イメージ

原産地

北アメリカ・カナダ

キク科

高さ

100~300cm

花期

9~10月

形態

春植え球根

収穫期

11~12月

別名等

ヘリアンサス・ツベロスス(学名)/菊芋/イモギク/ブタイモ/イモヒマワリ/エルサレムアーティチョーク


イヌキクイモ/犬菊芋(ストルモスス)

日照

4月中旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

【補足】非常に大型の植物なので、水切れしやすい。

肥料

春の元肥の他、5月と、7月に、固形肥料の置き肥。

植え付け

【種イモ】3月下旬~4月下旬、深さ10~15cm、株間50~70cm。

【苗】4月下旬~5月下旬、株間50~70cm。

整姿

草丈が高いので、支柱を立てるとよい(地下のイモに突き刺さないよう注意)。花が終わったら、花茎を基部から切り取る。

繁殖

【分球】植え付け時。

【挿し芽】4月下旬~7月上旬か、9月。

【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して3~5月にまく。

耐暑性

弱い。

耐寒性

とても強い(-25℃)。

解説

  1. かつて、果糖の原料として日本に導入されたが、現在は、沖縄以外の各地に野生化している。暑さを嫌うため、北海道に特に多い。
  2. どちらかというと、冷涼地のほうが質の良いイモ(塊根)がとれる。
  3. 花が美しく、観賞用にも適する。
  4. 葉は、基本的に対生(葉が一向かいあって付くこと)しているが、茎の上部では、互生(葉が互い違いに付くこと)に変わっている。
  5. よく似たイヌキクイモも、北米からの帰化植物である。こちらは7~8月に咲く。イモがごく小さく、食用にはしない。

注意点・病害虫

  1. 寒地では繁殖力が強いため、逸出させないようにする。イモは地下の細長い茎の先端に形成されるため、深く掘らないと掘り残しやすい。
  2. 病虫害はほとんどないが、たまにアブラムシが付く。

収穫・利用

  1. イモに含まれるイヌリンという成分に、血糖値の降下作用が認められ、健康野菜として出回るようになった。
  2. 調理法としては、生のままスライスして、水にさらしてアクを抜いてから、サラダに添えたり、油で炒めたり、天ぷらにしたり、漬物にしたりする。

(※データ:大阪市基準)