金時草
イメージ
原産地
熱帯アジアのモルッカ諸島
科
キク科
高さ
60~100cm
花期
4~11月
形態
多年草
収穫期
4~11月
別名等
ギヌラ・ビコロール(学名)/スイゼンジナ/水前寺菜/ハルタマ/ハンダマ
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
4月下旬~10月下旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
植え付け
4月上旬~6月上旬、株間40~50cm。
【補足】良質な葉を収穫するには、なるべく毎年植え替える。
整姿
生育初期に摘芯し、枝数を増やしておく。
繁殖
【挿し芽・株分け】4月下旬~6月下旬、9月上旬~10月上旬(水挿しも可能)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低3℃を保つ。
解説
- 近年人気上昇中の加賀野菜である。(ただし、主な産地は九州南部~沖縄。)漢字で「金時草」と書き、「キンジソウ」と読む。古くから熊本県南部の水前寺周辺で栽培されてきたため、正しくは「水前寺菜」という名前である。
- 葉の表はツヤのある濃緑色で、裏は鮮やかな赤紫色をしていて美しい。観賞用にも向く。生育が早く、丈夫で栽培容易。
- 花は、主に夏~秋に咲き、朱赤色で、一年草のエミリア(カカリア)の花に似ている。小さい花だが、可愛らしいので一見の価値あり。なお、タネは採れないようである。
- 観葉植物のギヌラ(ビロードサンシチ)と同属の植物で、葉の形や色がよく似ている。ただ、ギヌラは全草に毛が生えているが、金時草は無毛である。また、ギヌラは観賞専用で、食用にしない。
注意点・病害虫
- やや寒さに弱く、暖地以外では、室内で越冬させる。大株を室内に入れると邪魔になるので、9月頃に挿し芽をし、翌年用の子苗を作ってもよい。挿し芽の発根率はきわめて高い。
- 虫に人気があるようで、葉にアブラムシやハダニ、バッタ、ヨトウムシが付いたり、根にネジラミやコガネムシが付いたりする。
収穫・利用
- 若い茎葉を天ぷら、おひたしなどに。熱湯で軽くアク抜きすると食べやすい。ゆでると葉の紫色が溶け出すが、この色素には抗酸化物質が多く含まれているという。
(※データ:大阪市基準)