いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

パセリ

イメージ

原産地

地中海沿岸・アルジェリア

セリ科

高さ

20~100cm

花期

6~7月

形態

ニ年草または多年草

収穫期

3~6月・9~11月

別名等

ペトロセリヌム(属名)/パセリ/旱芹菜/パセリー/パースリー/パースレー/オランダセリ/オランダゼリ


モスカールドパセリ/カーリーパセリ(いずれもクリスプム)
クリスプム変種ネアポリタヌム(異名)/イタリアンパセリ/プレーンパセリー/パセリプレーン/フラットリーフパセリ(いずれもサティブム)

日照

西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。明るい日陰で育てたほうが、軟らかい葉になる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

【補足】水切れすると下葉が枯れ込む。

肥料

3月上旬~7月中旬と、9月上旬~10月中旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】肥料切れすると下葉が黄ばむ。

植え付け

3月上旬~5月上旬か、9月下旬~11月中旬(秋のほうがよい)、株間20~30cm。

【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。

整姿

花茎が伸びてきたら、早めに摘み取る。

繁殖

【タネまき】3月中旬~6月下旬か、9月中旬~10月下旬。(好光性のため、覆土は薄く。3~4月まきはトウ立ちが早いので、小さいうちに全部収穫する。)

耐暑性

わりと強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

わりと強いが、防寒しないと傷む。

解説

  1. おなじみパセリである。縮れた葉のモスカールドパセリと、平らな葉のイタリアンパセリの二種類がある。イタリアン種のほうが香りが穏やか。

注意点・病害虫

  1. タネまきから始めると、初期生育が遅く、なかなか収穫できる大きさにならない。市販の苗から始めたほうが早い。
  2. タネをまく場合は、やや密にまき、間引きながら収穫し、株間を広げていくとよい。65cmプランターなら、最終的に、3~5株ほど植えられる。
  3. 収穫せずに放任すると多年草化する。(とはいえ寿命は短く、花が咲くと枯れる。)よい葉を毎年収穫するためには、毎年タネをまいて更新する。
  4. セリ科植物の大敵であるキアゲハの幼虫は、寒地で発生が多い。派手なイモムシなので、見つけるのは簡単。その他、アブラムシやナメクジもよく付く。

収穫・利用

  1. 一度に使う量が少ないので、下葉をかき取りながら収穫するとよい。常に、葉を8~15枚残せば、株が弱る心配が少ない。
  2. 葉を料理の彩りにする他、ハーブバスやフェイシャルスチームに使うこともできる。虫さされの薬にもなる。また、染料もとれる。

(※データ:大阪市基準)