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素人園芸解説 -私はこう育てる-

葉ダイコン/ラディッシュ

イメージ

原産地

地中海沿岸・ヨーロッパ・中央アジア~西アジア

アブラナ科

高さ

10~60cm

花期

4~5月

形態

一年草

収穫期

3~6月・10~12月

別名等

ラファヌス(属名)


葉ダイコン(サティブス)
ラディッシュ/ハツカダイコン/二十日大根(いずれもサティブス変種サティブス)

日照

9月上旬~6月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

元肥のみか、5~7日に一度の液肥。

【補足】ハダイコンは窒素(N)、ラディッシュはカリ(K)を多めに施す。ラディッシュの場合、土中に元肥を入れると又根になりやすいため、発芽後に置き肥する。

植え付け

3月下旬~5月下旬か、9月下旬~11月上旬、株間5~10cm。

整姿

ラディッシュの根が肥大し始めたら、株元に土寄せする。

繁殖

【タネまき】3月上旬~5月中旬か、9月上旬~10月下旬(真夏にもまけるが、病虫害を受けやすく、品質もよくない)。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

やや弱く、防寒しないと傷む。

解説

  1. いずれも、ダイコンの一系統である。ダイコンと違い、長期間に渡ってタネまきが可能。収穫量も多く、小さな鉢やプランターでも気軽に栽培できる。
  2. 葉ダイコンは、名前の通り、根部があまり肥大せず、主に葉を食用にする。主な品種は「葉王」「葉美人」などがある。
  3. ラディッシュは、小型ダイコンの極早生種である。品種によって、根部の形や色はさまざま。主な品種は、丸型の赤根品種では「コメット」「さくらんぼ」「レッドチャイム」、丸型の白根品種では「ホワイトチェリッシュ」、細長型の赤根品種では「赤長二十日」「ロングスカーレット」、細長型の白根品種では「ホワイトアイシクル」「雪小町」、丸型の紅白根品種では「スパークラー」「紅娘」、俵形の紅白根品種では「紅白」などがある。
  4. その他、「カラフルファイブ」いう品種は、根は丸型で、色が白・淡桃・桃・赤・淡紅・紅・紫と、株によって幅があって面白い。また最近は、根部が淡い黄色をした「ゴールデン・ラディッシュ」も出回る。これは他の品種より若干、性質が弱い。
  5. この仲間は、花が白~薄紫色で大きく、なかなか美しい。

注意点・病害虫

  1. 比較的、連作に強いが、根こぶ病予防のためにも避けたほうが賢明。
  2. 害虫は、アブラナ科植物ではおなじみの、アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、コナガ、コナジラミが出る。この他、シンクイムシの被害も受けることがある。

収穫・利用

  1. 葉ダイコンは、タネまき後、約1ヵ月で収穫できる。いちおう、根部も食べられる(少しだけ肥大する)。
  2. ラディッシュは、タネまき後、30日前後で収穫適期となる。「二十日大根」とも呼ばれるが、実際に、タネまき後、約20日で収穫できるのは、耐暑性品種を高温期に栽培した場合だけである。真冬だと二~三ヵ月かかることも。
  3. ラディッシュも、普通のダイコンと同様、収穫が遅れると根の内部に「す」が入るので注意。
  4. ラディッシュも、葉を食用にできる。むしろ、根部より葉のほうが栄養価は高い。間引き菜(中抜き菜)もおいしい。
  5. 赤根のラディッシュは、食酢と反応すると、赤い色が一層冴え渡るので、サラダに最適。

(※データ:大阪市基準)