いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

スイスチャード/フダンソウ

イメージ

原産地

南ヨーロッパ・トルコ~イラン

アカザ科

高さ

20~60cm

花期

4~5月

形態

一年草

収穫期

周年(主に9~5月)

別名等

【スイスチャード】ベタ・ブルガリス亜種シクラ(学名)/セイヨウフダンソウ/西洋不断草


【フダンソウ】ベタ・ブルガリス変種フラベッセンス(学名)/不断草/アマナ/うまい菜/トウチシャ/トウヂシャ/リーフビート

日照

4月上旬~1月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(酷暑期は30~50%遮光したほうがよい)。

【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

生育期に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

植え付け

4月上旬~10月下旬、株間15~30cm。

整姿

特に無し。

繁殖

【タネまき】4月上旬~10月中旬。(一晩水に浸けてからまく。発芽適温が高いので、早まきはしない。真夏にもまけるが、品質が悪くなりがちなので、なるべく避ける。)

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

わりと強いが、防寒する。

解説

  1. いずれもホウレンソウと同じ仲間で、丈夫で育てやすく、病虫害もあまりない。
  2. フダンソウは、かつて、真夏に生育が悪くなるホウレンソウの代用として栽培されていたという。品種によっては、ホウレンソウと同様、根元や葉柄が赤くなる。耐暑性・耐乾性・耐病性に優れる。
  3. スイスチャードは、最近よく見る西洋野菜で、フダンソウの仲間。別名を「セイヨウフダンソウ」という。葉柄の色が、株によって、赤・白・黄・桃・黄緑など華やかで、見た目に美しい。濃い緑色の艶やかな葉とともに、花壇に映える。

注意点・病害虫

  1. いずれも、真冬以外、長期間に渡りタネまきが可能で、2ヵ月余りで収穫できるため、時期をずらしながらタネをまけば、ほぼ一年中収穫できる。「不断草」の名はそこから来ている。
  2. 発芽が揃わないうえ、立枯病が出やすいので、間引きを急ぐと全滅することがある。ちなみに、一粒のタネから2~3本が発芽する。
  3. 酸性土壌を嫌うので、石灰は必需品。

収穫・利用

  1. 収穫するときは下葉からかき取るが、古い葉は硬く、アクが強い。ある程度株が古くなったら、根元から抜き取って収穫する。特に、冬を越した株は春にトウ立ちするので、著しく品質が落ちる。

(※データ:大阪市基準)