セリ
イメージ
原産地
日本・東アジア~東南アジア・インド・サハリン・オーストラリア・熱帯アフリカ
科
セリ科
高さ
20~60cm
花期
5~8月
形態
多年草
収穫期
4~6月・10月
別名等
オエナンセ・ジャワニカ(学名)/オエナンセ・ストロニフェラ変種ジャポニカ(異名)/芹/タゼリ/カワナ/シリバ/カワゼリ/ミズゼリ/カワナグサ/ネジログサ/ツミマシグサ/ウォータードロップワート
サケバゼリ/裂葉芹(ジャワニカ変種ジャポニカ)
日照
西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。明るい日陰で育てたほうが、軟らかい葉になる。
水やり
土の表面が乾ききる直前に与える(湿地性の植物なので、水切れは厳禁)。
【補足】一年中腰水にするか、鉢ごと水に沈めるとよい。(水深は3cm前後。ハイドロカルチャーも可能)。
肥料
4~10月に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥。
【補足】茎葉を刈り取り収穫したら、直後に必ず追肥する。
植え付け
3月上旬~6月上旬か、9月中旬~11月上旬、株間20~25cm。
【補足】なるべく毎年植え替える。
整姿
ランナーを伸ばして勝手に殖えるので、適宜間引く。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期。
【タネまき】4月上旬~5月上旬か、9月上旬~10月下旬。
耐暑性
わりと強いが、蒸れと水温の上昇に注意。
耐寒性
強いが、凍らせない。
解説
- 言わずと知れた、春の七草の一つ。日本全土の湿地や、水田などに生える。
- 茎の色によって、「青茎系」と「赤茎系」に分けられる。古くからなじみ深い野菜であるにもかかわらず、品種は少ない。
- わざわざタネや苗を買わなくても、市販品の根の部分を切り取って植え付ければ、簡単に苗ができる。
- 観賞用の品種に、葉に白~紅色の斑が入る「五色葉ゼリ(別名:フラミンゴ)」がある。美しいが、食用にはしない。
注意点・病害虫
- 湿地性の植物で、多湿を好む。水耕栽培やハイドロカルチャーも容易。水腐れ防止のため、珪酸塩白土(商品名「ミリオン」)を少量沈めておくとよい。もちろん、普通の土に植えても育つ。
- 耐寒性は強いものの、低温にあうと、葉が赤紫色を帯び、品質が落ちる。
- アブラムシがよく付く。また、水耕栽培の場合は、ボウフラの発生に注意する。
余談
- ほふく茎を出して群落を作るためか、水田の雑草としては、かなりタチの悪い部類に入るらしい。
- よく似たドクゼリは、致命的な有毒植物で、「日本三大毒草」の一つに数えられることがある。こちらは、セリとは別属の植物で、竹のような節のある太い地下茎を持つ。また、葉は全体的に細長い感じで、悪臭があるので、見分けは付くと思われる。
(※データ:大阪市基準)