シカクマメ
イメージ
原産地
パプアニューギニア・東アフリカ
科
マメ科
高さ
2~3m
花期
7~10月
形態
春まき一年草
収穫期
【マメ】8~10月、【イモ】11月
別名等
ソフォカルプス・テトラゴノロブス(学名)/四角豆/琉球四角豆/ウリズン/ウイングドビーン
日照
5月上旬~10月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
肥料
春の元肥の他、一番果(一番最初のマメサヤ)着果後~9月に、固形肥料の置き肥。
【補足】マメ科植物なので、窒素(N)は控えめに。多肥にすると「つるぼけ」を起こし、収穫量が減る。
植え付け
5月、株間30~40cm。
【補足】移植を嫌うので、根を傷めない。
整姿
タネまきから作った苗は、2本を一組として育てる。つるがよく伸びるので、支柱を立てて誘引する。地温を上げるため、株元をマルチングするとよい。
繁殖
【タネまき】4月下旬~5月下旬(発芽まで二週間ほどかかる)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても弱い。
解説
- あまりなじみのないマメだが、近年、見かける機会が増えてきた。豆サヤの四隅に、目立つ翼(よく)が張り出しており、切断すると、切り口が四角形になるため、この名がある。
- 地下に、ダリアに似た大きなイモ(塊根)を持ち、これも食用になる。
- 夏に咲く花は涼しげな淡青色である。一見の価値あり。いちおう短日植物なので、本格的な開花・収穫期は、盛夏以降となる。
- よく似た「アスパラガスピー」は、シカクマメの仲間だが、つるが伸びず、花は濃い赤色をしている。サヤも、普通のシカクマメより小さく、約2cmで収穫となる。つるなし種とはいえ、茎が少しほふくするので、株間は20~30cm程度必要。シカクマメと違い、耐暑性に欠けるため、7月頃が収穫の最盛期となる。
- 基本的に、シカクマメはつるありインゲン、アスパラガスピーはつるなしインゲンに準じて扱う。
注意点・病害虫
- 生育期間が長く、高温を好む植物なので、寒地での露地栽培では収穫量が減る。特に、地下の塊根は、暖地でなければ十分に肥大しない。
収穫・利用
- 開過後20日ほど経ち、サヤの長さが10~15cm程度になったら収穫する。サヤごと食べられる。さっとゆでて和え物などに。
- 地上部が枯れたらイモを掘り上げ、薄くスライスしてチップスにするとよい。大きなイモが欲しければ、花を全て摘み取り、結実させないようにする。
(※データ:大阪市基準)