いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

シソ

イメージ

原産地

中国中部~南部・ヒマラヤ・インド・ミャンマー

シソ科

高さ

40~100cm

花期

7~10月

形態

春まき一年草

収穫期

5~10月

別名等

ペリラ/ペリーラ(いずれも属名)/大葉(青ジソの葉の商品名)


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。明るい日陰で育てたほうが、軟らかい葉になる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水を好むため、水切れ厳禁)。

肥料

生育期に、週に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】肥料切れすると、葉が大きくならない。

植え付け

4月下旬~7月下旬、株間10~20cm。

整姿

草丈が15~20cm程度になったら摘芯し、枝数を増やす。

繁殖

【タネまき】4月中旬~7月上旬。(好光性のため、覆土は薄く。一晩水に浸けてからまくとよい。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても弱い。

解説

  1. 大きく分けて、赤ジソと青ジソがある。どちらかというと、青ジソのほうが性質が強い。それぞれ、葉が平らな普通の種類と、葉に縮みの入るチリメンジソがある。その他、葉の表が緑色で、裏が赤紫色の、片面ジソもある。
  2. 青ジソは、葉(葉ジソ)だけでなく、発芽したての芽(芽ジソ)から花穂(穂ジソ)、実(実ジソ)に至るまで全て利用できる、便利な香辛野菜である。赤ジソとカタメンジソは、芽ジソ、穂ジソのほか、梅干の色付けと香り付けに使う。
  3. 早く収穫したいときは早生種、晩秋まで収穫したいときは晩生種を栽培する。しかし、市販のタネは、そうした特性を明示していないことが多く、あまりこだわる必要はない。

注意点・病害虫

  1. 短日植物である。穂ジソが欲しい場合は、外灯の当たらない場所で育てる。
  2. よくこぼれダネで雑草化するが、独り生えの株は、親株よりも香りが悪いことが多い。なので、香りのよい葉を収穫するためには、毎年タネを買ってまき直したほうが賢明。自家採種する場合は、葉色や香りのよい株を選んでタネを採る。
  3. 高温性の植物なので、新たなタネまきは、十分暖かくなってから行う。しかし、前年のこぼれダネは発芽が早く、まだ肌寒い3月に発芽してきたりする。
  4. ハダニがよく付く。水やりの際は、葉裏にもよく水をかける。また、ベニフキノメイガの幼虫が、芽の先端を糸でつづって潜み、ひどく食害するので駆除する。
  5. ウイルス病にかかると、葉にモザイク状の模様ができたり、萎縮・変形したりする。アブラムシが媒介するので、きちんと駆除する。

各種の和名・異名

  1. オキモイデス/フルテッセンス変種ナンキネンシス(いずれも異名)/シソ/紫蘇/チソ/イヌエ/ノラエ/ペリーラ/ビーフステーキプラント(いずれもフルテッセンス変種クリスパ)
  2. チリメンジソ/縮緬紫蘇(フルテッセンス変種クリスパ品種クリスパ)
  3. アオジソ/青紫蘇(フルテッセンス変種クリスパ品種ビリディス)
  4. アカジソ/赤紫蘇(フルテッセンス変種クリスパ品種プルプラタ)
  5. ウラアカ/裏赤/カタメンジソ/片面紫蘇(いずれもフルテッセンス変種クリスパ「ディスコロール」)

(※データ:大阪市基準)