いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

シュンギク

イメージ

原産地

地中海沿岸

キク科

高さ

30~60cm

花期

6~7月

形態

一年草

収穫期

10~6月

別名等

グレビオニス・コロナリア(学名)/クリサンセマム・コロナリウム(異名)/春菊/キクナ/菊菜/シンギク/新菊/カラギク/ローマギク/ルソンギク/サツマギク/オランダギク/コウライギク/リュウキュウギク/ガーランドクリサンセマム/クリサンセマムグリーンズ

日照

9月下旬~6月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。

肥料

生育期間中、5~7日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

3月下旬~5月中旬か、9月下旬~11月上旬、株間10~20cm。

整姿

草丈10~15cmほどで摘芯する(秋まきの場合のみ)。下葉が枯れたらこまめに摘み取り、清潔を心がける。

繁殖

【タネまき】3月上旬~5月上旬か、9月中旬~10月下旬。(好光性のため、覆土は薄く。一晩水に浸けてからまく。)

耐暑性

わりと強いが、品質は悪くなる。

耐寒性

わりと強いが、防寒しないと傷む。

解説

  1. 冬の鍋物野菜の定番だが、もともとは観賞用の花だったらしい。黄色い花は、株によって、色や大きさ、形に変化があり、花弁に白い覆輪が入ることもある。花壇に群植するとなかなか見事。
  2. 野菜としては、関西以西での栽培が多く、大葉種、中葉種、小葉種の三系統に分かれる。
    • 中葉種…葉に深い切れ込みが入り、香りが強い。最も一般的に栽培されている。
    • 大葉種…葉の切れ込みがほとんどなく肉厚で、香りが弱い。
    • 小葉種…中葉種に似た草姿だが、小型で収穫量が少なく、あまり栽培されない。香りや風味において、最も優れるとされる。

注意点・病害虫

  1. 比較的耐暑性があり、暑い季節でもタネまきは可能。が、典型的な長日植物であるため、あっという間にトウ立ちする。また、葉の品質も悪くなりがち。どうしても夏まきしたければ、ごく小さなうちに収穫するよう心がける。
  2. 低温多湿になると、べと病にかかりやすい。また、「株張中葉」の系統は芯腐れ症が出やすい。
  3. 害虫は、アブラムシやハモグリバエ、ホコリダニなどの被害を受けることがある。

収穫・利用

  1. 秋まき株の収穫は、下葉を7~8枚残しながら芽先を摘み取る。春まき株は、すぐにトウ立ちするので、やや密植気味とし、草丈15cm程度になったら、根元から引き抜いて収穫する。
  2. ただし、「中葉株張」のように、茎が立ち上がらず横に広がりながら育つ「株張り系」の品種は例外で、秋まき・春まき問わず、摘み取り収穫は行わず、全て根元から引き抜き収穫する。

(※データ:大阪市基準)