ソバ
イメージ
原産地
中国西北部の山岳地帯~中央アジア
科
タデ科
高さ
50~100cm
花期
6~10月
形態
春まき一年草または宿根草
収穫期
8~11月
別名等
ファゴピルム・エスクレンツム(学名)/蕎麦/バックウィード
宿根ソバ/ヤサイソバ/ヒマラヤソバ/シャクチリソバ(いずれもシモスム)
ダッタンソバ/韃靼蕎麦/ニガソバ(いずれもタタリクム)
日照
5月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
肥料
生育期に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
【補足】本来、やせ地の植物なので、多肥にしない。
植え付け
5月上旬~6月下旬、株間30~40cm。
整姿
草丈が高いので、支柱を立てて安定させる。
繁殖
【タネまき】4月下旬~6月上旬。
耐暑性
わりと強い。
耐寒性
やや弱い。
解説
- いうまでもなくソバの原料である。生育期間が二ヵ月程度と短く、タネを何回かに分けてまくと、長期間収穫できる。花が美しく、観賞用にも向く。
- エスクレンツム「高嶺ルビー」は、紅色の花を咲かせる品種で、観賞価値が高い。
- ソバは蜜源植物で、花に、ハチやアブがよく来る。花には弱い異臭がある。
- 同じ仲間に、東アジア原産の「ダッタンソバ」や、インド北部~中国原産の「宿根ソバ」がある。ダッタンソバは苦味が強く生産量が少ないが、最近は健康食品として見かける。また、宿根ソバは名前の通り宿根草で、茎葉を食用にする。こちらは血管増強剤ルチンの含有量が多く、高血圧に良いことから、薬用として栽培される。
注意点・病害虫
- 自家不和合性で、一株では結実しない。必ず複数株を一緒に栽培する。そのほうが、花の観賞上もよい。
- 弱酸性の土を好む。
- ソバアレルギーの人は使用厳禁。
収穫・利用
- 完熟した実は、すぐ落ちてしまう。株の周囲にマルチング材を敷き詰め、毎日拾い集めるとよい。
- 種子はソバ粉に加工されるが、一般家庭では難しい。ソバ茶にするか、モヤシ(カイワレソバ)がおすすめ。いずれもルチンを多く含み、健康によいとされる。
- ソバ茶を作るには、天日乾燥させたソバの実を蒸し、殻を取り除いてから、弱火で焙煎する。焙煎の際は、あまりかき混ぜず、フライパンを揺するようにしてやれば、ソバのタネ(子実)が割れにくい。
余談
- ソバナという和名の植物があるが、これはキキョウ科の多年草で、ソバとは何の関係もない。ちなみに、ソバナの若芽は山菜の一種で、食用になる。別ページで解説済み。
(※データ:大阪市基準)